現在地

OSSコラム


今から始めるRHEL 7


保理江高志

ソリューション事業部
OSSソリューションBU
サポートグループ シニアエキスパート

保理江 高志

鈴木章太

鈴木 章太

はじめに

Red Hat Enterprise Linux(RHEL)の最新版であるVersion 7が2014年6月10日(米国時間)にリリースされました。3年8カ月ぶりのメジャーバージョンアップとなります。それに続き、2015年3月5日(米国時間)にはマイナーバージョンアップであるVersion 7.1がリリースされています。

RHEL 7では、XFSがデフォルトのファイルシステムとなり、システム起動処理がsystemdに変更され、コンテナ管理ツールのDockerが正式にサポートされるなど、新機能が意欲的に盛り込まれています。米Red Hat社も、プレスリリースにおいて「エンタープライズOSを再定義したもの」("Redefining the Enterprise Operating System")とうたい、非常に重要なリリースであると位置づけています。

このように大幅な変更が含まれており、当然、利便性の向上は図られているのですが、開発・運用の現場でRHELを利用されている方にとっては、移行を検討する際の懸念を持たれている方が多いのではないかと思います。

本コラムの執筆者両名は普段、品川のNTT OSSセンタで、NTTグループ各社のOSSシステムのサポート業務に携わっていますが、このところの各社からの問い合わせについても、RHEL 7に関するものが徐々に見られるようになってきました。今後、旧バージョンからRHEL 7への移行が本格化してくるのではないかと思われます。

本コラムでは、RHEL 7の概要から開始して、以降各新機能の解説、メリットや利用時の注意点を各回で紹介していきます。現場の業務に役立つ情報を心がけたいと思いますので、ぜひお付き合いください。




安らかな夜を迎えるために

原田季栄

ソリューション事業部
OSSソリューションBU
サポートグループ グループ長

原田 季栄

半田哲夫

ソリューション事業部
OSSソリューションBU
サポートグループ

半田 哲夫

はじめに

TOMOYO Linux メインライン化から5年、私たち(原田、半田)は現在、品川にある NTT OSS センタで NTT 関連会社の OSS を用いたシステムのサポート業務に携わっています。サポート業務とは、具体的には、商用システムのトラブル対応、技術的な質問への回答などで、依頼者が抱える問題解決を支援するという仕事です。業務の性質上、どんな依頼がどのくらいくるかは、事前に予想できません。日々、たんたんと依頼を受けて、問題解決に向かう助言を行うことの繰り返しです。サポートは受動的な業務で、サポートセンターは、「治療」という行為こそ行いませんが、病院に通じるものがあります。

そうした受動的な業務を2年間以上続けていると、「これは前にも聞かれたぞ」とか、「事前に準備をしておけば避けられたのに」と思うこともしばしばです。サポートセンターの「中の人」として得られた知見や経験を、まだ問題を起こしていない人達にも活かしてもらいたいという気持ちが高まってきました。関係者の協力を得て、ここにささやかな情報発信活動を始めさせていただくことになった次第です。

トラブルが発生するとシステムの関係者は大変です。顧客への説明、原因の解明や対策の検討など対応に追われる姿を何度も見てきました。コラムのタイトル、「安らかな夜を迎えるために」とは、未然に防げる問題は未然に防ぎ、発生してしまった問題は速やかに解決に導けるように力になりたい、そうして安らかな夜を過ごして欲しいという願いを込めてつけました。

本コラムは、サポートに関する技術的な情報(担当:半田)とサポートセンター利用の心得(担当:原田)の組み合わせとして構成されます。どうぞおつきあいください。

(原田季栄)