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SharePoint コラム 第2回 「SharePoint Portal Server 2001:ポータルって、こういうこと。」



シリーズ:Edgeと歩くSharePoint歴史探訪の旅

ポータルって?

エッジくん
~♪
SharePoint Teams Serviceって、シンプルだけど使いやすそうだったな~。
ビルくん
こんにちは、Edge君。今日もご機嫌だね。
エッジくん
15年以上も前の製品なのに、僕がきれいに見る事ができたから、うれしくて仕方がなくって♪
ビルくん
うん。Edge君でみた画面はバッチリだったね。
それじゃ、今日は、同じ時期にリリースされたSharePoint Portal Server 2001を見てみようか。
エッジくん
うん!早く、早く!!
ビルくん
まあまあ、その前に、ちょっとだけお話ししようか。
Edge君は、"ポータル"っていう言葉の意味を知っているかい?
エッジくん
いろいろなものが集まっている便利なインターネットのホームページの事でしょ。
Yahoo Japanは、日本で一番大きなポータルサイト、って聞いた事あるよ。
ビルくん
うん、そうだね。
じゃあ、製品名に"ポータル"が入れられたこのSharePoint Portal Server 2001は、これをインストールすればYahoo JapanのようなWebページができる、って事でいいかな。
エッジくん
うーん。。。そんなに簡単にあれだけのページを作る事はできないと思うけど。。。
ビルくん
それじゃあ早速、"ポータル"という言葉を意識しながら、SharePoint Portal Server 2001の標準画面を見てみようか。
エッジくん
うん!

SharePoint Portal Server 2001

SharePoint Portal Server 2001は前回紹介したSharePoint Team Servicesと同時期にリリースされたエンタープライズ向けのポータル製品です。
同じSharePointの名前を冠しているものの、この時点では全くの別製品であり、同じサーバーに両方インストールする事ができないのは、第1回の記事でお伝えした通りです。

それでは、早速、Edge君に標準画面を見て頂きましょう。

エッジくん
それじゃ、トップページを見てみるね。

こちらもSharePoint Team Serviceと同様に、きれいに標準画面が表示されました。

エッジくん
うん!検索するボタンもあるし、Yahooのトップページに似てる!
SharePointらしい単語は、ドキュメントライブラリとリンクかな。

そうですね。エンタープライズ向け製品であるSharePoint Portal Server 2001は、情報共有のための企業内ポータルを提供する目的において、”共有場所(コンテンツ)”よりも”共有手段(機能)”に重きが置かれております。特に、情報伝達に重要な画面のインターフェースを柔軟かつ簡単にWebパーツとしてレイアウト変更できる機能や、SharePoint上の情報はもちろん、この頃からWebサーバーや共有フォルダーまでを検索対象とできる検索機能は、このSharePoint Portal Server 2001を代表する機能でしょう。また、機能の設定が必要ですが、条件付きでワークフローを定義する事もできます。もちろん、これらの機能は、実現手段や方法を変えながらも、最新のSharePointに引き継がれ続けています。
また、コンテンツ面に目を向けると、カスタムリストやアンケート等は標準で用意されておりませんが、ドキュメントライブラリにおいて、ドキュメントの履歴管理やチェックイン・チェックアウトや通知機能等、SharePoint Team Servicesに比べ、より企業が必要とする機能が提供されています。

以下に、SharePoint Portal Server 2001とSharePoint Team Servicesの機能比較表を引用いたします。

Feature SharePoint Portal Server SharePoint Team Services
Enterprise search.  
Rich document management functionality.  
Customized with Digital Dashborads and Web Parts.  
Based on Web Storage System for custom collaboration solutions.  
Extensible with Visual Studio and common programming interfaces such as OLEDB, ADO, and CDO.  
Departmental/enterprise infomation portals.
Team collaborative Web sites.
Easy document sharing and team organization.
Available for intranets & for extranets via ISPs.
Integrated Office XP user experience.
Customized using Microsoft FrontPage.  
Team templates for easy Web site creation.  
Can be used to create Internet Sites as well as intranet.  

引用元:https://harmon.ie/blog/sharepoint-any-other-name-still-sharepoint

なお、Edge君に見て頂いた標準画面ですが、実は、、、、一部リンクが欠落しております。
以下、同じ画面をInternetExplorer11で参照した結果を見ていただきましょう。

Edge君を通してこの画面を参照した場合、赤枠で囲った「レイアウト」のリンクは現れません。

この「レイアウト」のリンクは、ドラッグアンドドロップで画面レイアウトを変更できる以下のようなページへのリンクとなっています。

このレイアウト変更画面では、インタラクティブなインターフェースを実現するためにActiveXが用いられており、ActiveX非搭載のEdge君では、画面を表示する事はできるものの、レイアウト変更を行う事はできません。
レイアウト変更を使用できないブラウザのために、標準画面でリンクを非表示にしてくれるSharePointの心意気に感謝して、この事実。Edge君にはナイショにしておきましょう。。

それでは、次に管理画面を見てみましょう。

エッジくん
おっ。ようやく、また僕の出番だね!

実は、、、SharePoint Portal Server 2001の管理画面は、Webページではありません。。

エッジくん
えっ。。。それじゃ、どうやって管理するの???

SharePoint Portal Server 2001の管理画面は、Windowsの管理ツールとして提供されており、以下の通り、「管理ツール」の中の「SharePoint Portal Server 管理」メニューから起動します。

「SharePoint Portal Server 管理」ツールを起動すると、以下の通りの画面が現れます。

それぞれの要素にプロパティの設定があり、例えば、SharePointサーバーのプロパティを参照すると以下のプロパティ画面が表示されます。

次のバージョンのSharePointからWebベースの全体管理画面となってしまうため、この管理ツールはこの製品だけのものとなってしまいました。
こちらのツールの方がSharePointを管理しやすそうだ、と思う管理者の方も多数いらっしゃるのではないでしょうか。

エッジくん
でも、SharePoint Onlineじゃ、この管理ツールは使えないよ。

・・・はい。その通りですね。

Tips1. SharePointにもクライアントモジュールが?

SharePointは、モバイル端末も含め、標準ブラウザのみで利用できる製品ですが、SharePoint Portal Server 2001には、利用できる機能を拡張するためのクライアント用のモジュールもあります。

折角ですので、Windows10にも、このクライアントをインストールしてみましょう。

残念ながら前提条件でインストールに失敗してしまいました。
このクライアントコンポーネントは、Office XPの追加コンポーネントとして動作するようですが、Windows10自体にOffice XPはインストールできず、結果的にこのクライアントコンポーネントもWindows10では利用できない結果となりました。

それでは、最後にEdge君に、感想を聞いてみましょうか。

エッジくん
SharePoint Team Servicesに比べて、簡単に検索できそうだし、リンクもいっぱいあるし、たくさんの情報をいろいろ便利に使えそう!

そうですね。SharePoint Team Servicesは共有の場所を提供する大家のような製品ですが、SharePoint Portal Server 2001は共有の場所だけでなく、情報を集め、集めた情報に対して適切な方法で情報を展開するコンシェルジュのような製品ですね。”ポータル”とは入り口という意味ですが、SharePoint Portal Server 2001は、単なる情報共有のための入り口を提供するだけでなく、この入り口に対して付加価値をつける事に特化したポータル作成・管理ツールと言えるのではないでしょうか。

今回の探訪のまとめ

SharePoint最初のエンタープライズ向けポータル製品は、Edge君がきれいに参照できるようなシンプルなインターフェースの中にも、様々な情報を共有するための柔軟な機能が詰め込まれていた製品でした。SharePoint Team Servicesと同様、それらの機能は形を変えながらも最新のSharePointに脈々と受け継がれています。

次回は、Windows SharePoint Servies 2.0とSharePoint Portal Server 2003をEdge君とともに訪れます。

次回:”第3回:Windows SharePoint Servies 2.0とSharePoint Portal Server 2003:統合により生み出されたもの”