AIオーケストレーション

AIオーケストレーションとは、複数のAIモデルや関連サービスを組み合わせ、相互に連携させ、より高度・複雑なタスクを実行するための仕組みです。世の中の多様なAIモデルや関連するサービスそれぞれが得意とする領域を、ITシステム全体で効果的に活用するためには、複数のAIモデルを効果的に活用し、相互に連携させ、必要となるタスクを調整・分担することが重要となります。また、AIを活用したITシステムを実際に運用していくためには、AIモデルの動的な変更や使い分け、実行するタスクの順序や優先度付け、拡張性やメンテナンス性の担保なども考慮する必要が生じます。
こうした、AI技術を活用したITシステムを実際に活用・運用する上で不可欠となる技術が、AIオーケストレーションといった考え方です。

AI Orchestrator

NTTデータが開発・提供するAIオーケストレーションソリューションです。日本国内においては、NTTデータ先端技術が提供し、導入のコンサルテーションから、導入作業や活用のご支援・サポートを行っています。

AI Orchestratorの概要の図解

提供する機能

  • ChatBot
  • シナリオ実行管理
  • AI連携
  • ぺインポイント分析

特長・強み

AI Orchestratorでは、システムを操作する人間など、外部から指示された内容の意図(Intent)やキーワードを的確に抽出・理解し、指示内容に応じてあらかじめ用意された複数のタスクやシナリオを自動で判断・実行することができます。この機能により、指示内容に応じた最適なタスク・シナリオ実行を、複数のAIモデルや関連サービスと連携しながら効果的に処理することを実現します。あらかじめ用意するタスクやシナリオのフローや、シナリオ内で利用するAIモデルの選択などもすべて、専用のエディタツールを用いることで、コードの修正作業を伴うことなく、NoCode/LowCodeで実現可能です。処理実行におけるペインポイントの確認も、シナリオ実行に利用するAIモデルやサービスのログをかき集めて確認する、といった作業ではなく、統計(BI)機能で確認することが可能です。

AI Orchestratorの強みについての図解

業務システムにおけるAI Orchestratorの活用

AI Orchestratorを活用することで、実行するタスク毎に最適なAIモデルや関連サービスを、運用性を担保しながら効果的に活用することはもちろん、既存の業務システムを効果的に活用することも可能です。業務システムを操作する人と、業務毎に用意された各種システム(購買システム・経費精算システム・社内情報検索システムなど)の間にAI Orchestratorを介することで、業務システム毎のUIを用いた情報の入力を、AI Orchestratorに対するシナリオベースのインタラクションに置き換えることが可能です。これにより、すべての業務システム毎から個別のUIを無くすことも可能となります。

AI Orchestratorの活用についての図解