あくなき探究心が、
次の成長機会を呼び込む。
世界標準のデータベースであるOracleのエキスパートとしてキャリアを歩んできたO.K。DBエンジニアとして高い市場価値をキープし続けているポイントを聞いてみました。
PROFILE
基盤ソリューション事業本部(2010年入社)
O•K
法学部出身である私が就活時にITの世界に足を踏み入れようと考えたのは、今後の社会の変化に対峙していくにはITエンジニアの道が良いと、現実的な判断をしたからでした。ところが前職に入社し、トレーナーからC言語によるプログラミングの指導を受けた時、こんなに面白い世界があるのかと目を見張ったのです。配属後も、金融系ICカードシステムの電子鍵の開発などに携わり、ますますIT開発に没頭。そこには、単純に知らないことを覚えていく楽しさがありました。その後、業界標準のデータベースであるOracleのサポートセンターに異動すると、ITへの興味はさらに加速。自宅PCに仮想化環境を構築してOracleを動かすほど、すっかり夢中になりました。
Oracleを手掛けるために、日本Oracle社に9カ月通い詰めさせてもらいました。十分なスキルを得て就いた業務は、製品QAやトラブルシューティング。国内の膨大なOracleユーザーから届く復旧依頼に対し、ユーザーと同じような環境を構築し、再現テストを実施することで原因を究明し、復旧プランを提示する仕事です。この仕事はユーザーから常にOracleのプロフェッショナルであることが要求されましたが、その緊張感は私をいっそう技術の習得に駆り立てました。もっとデータベース技術を極めたい、そう考える私に、Oracleの最先端とされる構築案件からも声がかかるようになりました。DBA(データベース管理者)の立場で最先端のOracle環境(プラットフォーム)であるOracle Exadataの更改案件なども手掛けるようになったのです。
順風満帆のキャリアを歩んでいると思っていた私でしたが、ある案件に際し、その自信を打ち砕く大きな壁が立ちはだかりました。お客さまは日本で先駆けてOracle Exadataを導入した、データベース導入に関しては先駆的な某金融機関。当社のトップエンジニアからプロジェクトリーダーを引き継いだのですが、私の経験不足だったのか、プロジェクトはスムーズに進まず、お客さまから厳しい言葉をいただくことがありました。特に、「製造元であるOracle社の標準的な回答ではなく、NTTデータ先端技術のプロジェクトリーダーとして深く洞察した意見こそが欲しい」など、常にプロジェクトの責任者らしい確かな見解が要求されました。私はそうしたシビアな要求に応えきれず、悩む日が続きました。
そんな私を救ったのは仲間の存在でした。周囲の協力を得て一つひとつの工程を積み上げていく中で、ゴールまでの筋道が徐々に見えてきました。同僚たちと同じ目線で膝を突き合わせながら話し合う日々を何日も繰り返していくうちに、少しずつ完成に至る活路が見えてきたのです。一人であれこれと考えても、私の中から解決策は出てこなかったでしょう。
当社には、困っている時に助け合う風土が根づいています。私の例に限らず、当社では問題が発生したら、別のプロジェクトからもヘルプしてくれる有志が自然と集まります。また、部門を超えた横のコミュニケーションも活発で、意見交換を行う中から課題解決につながる新たな技術が浮上することなどが度々あります。NTTデータ先端技術が「先端」であり続けているのは、こうした風土も大きいのではないでしょうか。
仲間に助けられる、あるいは逆に仲間を助けるような関係を築くには、先端技術へのあくなき探究心を持ち続けることが必要です。技術に真摯に取り組んでいる者同士のリスペクトがあってこそ、意見を出し合う中でシナジーが生まれます。
今の私が最も関心を持っているのは、データを活用していく技術です。今まではデータを「貯める」技術に注力してきましたが、これからはお客さまのさまざまな分析ニーズに向けてデータを有効に「使う」技術を追究していく段階に入ってきたと見ています。このような、経験したことのない領域こそ、果敢に飛び込む価値があります。たとえ上手くいかなかったとしても、その過程で得るものは大きいはずです。あくなき探究心を持って挑戦することで、成長を得られると自負しています。
私の挑む姿勢
Oracleのエキスパートとしてキャリアを積んできたO.K。絶え間なく進化するOracle製品をキャッチアップしていくことが、同時に本人のスキルアップをもたらしたようです。さらにO.Kは自宅PCに仮想環境を構築してOracleを走らせるなど、技術を深掘りしていくことが苦にならないどころか、趣味の領域に近い楽しさを感じているそうです。このように自発的に一つの技術を極め続けるエンジニアを、ICTの最前線は見逃しません。同じ目線で未来の技術を見つめる仲間たちとともに、これからも数々の大きな壁を乗り越えていくことでしょう。
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