interview 06

ファシリティ
エンジニア

これまでの
歩みを力に、
挑み続ける。

前職での現場代理人経験により、プロジェクトに関わる多くの人の立場を理解できることを強みとして活躍する、M.S.。
データセンターにて、高低圧受電設備、無停電電源設備、蓄電池設備等の工事設計・工事監理業務などを行う技術者として、緊張感の高い仕事にメリハリをつける秘訣を尋ねました。

PROFILE

2024年入社
ファシリティエンジニア

M.S.

より依頼主に近い場所で働いてみたい

大学で電気系の勉強をしてきたこともあり、元々、データセンターという施設に興味がありました。新卒で入社した会社では、設計書をもとに施工図を作成し、職人さんたちに指示を出して現場を進めていく工程管理や安全管理・品質管理等の業務を担当していました。施工図によって、現場作業がスムーズになるか、職人さんたちが安全に作業できるかが決まります。命を預かる仕事を通じて、「安全に業務を遂行し、無事に帰宅してもらう」ことを肝に銘じて、考え・動く姿勢が身につきました。それと同時に、より依頼主に近い場所で働いてみたいという気持ちが大きくなり、転職を決意し、当社に入社しました。

責任感を尊重してくれた面接

当社の選考期間中、前職では現場代理人を任されていました。面接では無理を承知で「今担当している現場を最後までやり遂げたい」と伝えたところ、引き継ぎに加えて、竣工処理が完了するまで待っていただけることになりました。そのおかげで、悔いを残さず新しい一歩を踏み出すことができました。今となれば、入社をお待たせすることになり、なかなか無理なことを要望していたのだと分かります。ですが、新卒入社した会社で、現場代理人まで任された大事なプロジェクトを、最後まで見届けたかったのです。この一件は、途中で投げ出さず責任を持って仕事に取り組む姿勢や、自分の意思をきちんと表明する姿勢を評価してもらえたのかなと思います。

エラーが許されない、緊張感の高い仕事

データセンターは24時間365日、一瞬たりとも電気を止めることが許されない、高い信頼性が求められる施設です。さらに私が関わるのは、行政や金融といった社会的影響が大きい機関で、その電力インフラを設計監理することは、社会全体の安定に直結します。ストレスがかかり続ける大変な仕事ですねと言われることもあります。ですが、“多くの人の当たり前”を支えるこの仕事に、やりがいを感じています。縁の下の力持ちでいられることが、自分の性格にも合っていると思うのです。一方で、緊張感と集中力が求められる状態を維持するためには、メリハリが大事だとも思います。

休暇を楽しんで仕事への力を蓄える

自分はもちろんチームの仲間も皆、仕事が一区切りすれば、リセットする時間を作っています。このオンとオフのバランスが上手く取れていることが、仕事にやりがいを持ち続けられる理由の一つかもしれません。実際、職場の雰囲気は、それぞれに重圧のある仕事を抱えているはずなのに、それを感じさせないほど和やかです。誰かに迷惑をかけるとかごめんなさいとか、そういう気持ちがなく休める職場環境も、良い仕事をするための大事な要因かもしれません。私の場合は、週末に美味しいものを食べに出かける近場での楽しみも、数日間の休みで旅行に出かける喜びも、存分に味わっています。

自分の経験を活かす

転職して約1年ですが、すでに誇らしく感じる仕事があります。分電盤の詳細設計をリードし、負荷計算や回路構成の最適化を行うだけでなく、施工現場での工事監理も担当したプロジェクトです。前職での現場管理の経験も活かして、設計図面に手直しなく施工ができるよう図面作成することを意識し、施工会社との調整や安全管理にも注力しました。施工中に仕様変更などもありましたが、設計見直しと施工会社へ書面での指示を迅速に行うことで、工期遅延を起こすことなく、無事に完了を迎えることができました。今でも思い出しますが、設計図通りに電気が通った瞬間は、ひと区切りとなる、ほっとする瞬間です。私たちの仕事は、関係者も自ずと多くなりますが、どんな状況でも情報を的確に把握し、齟齬が生まれないよう、主語を明確にして依頼や指示を行うことが重要だと感じた一件でもありました。

Pride in Technology
~技術への誇り~

複雑さが増すほど、
品質を守る責任は
重くなる。
だから学びを止めない。

M.S.は柔和なたたずまいだが、仕事への責任や使命について語る時には、芯の強さが見え隠れする。学生時代から興味があったデータセンターの仕事を担う現在にもかかわらず、まだまだというようにこう話してくれた。「データセンターも複雑化・高度化しているので、最新技術を学び続けることで、確かな知識と経験を持つ専門家であり続けたいです。そして、安全性と信頼性を考え、設計から工事監理まで徹底した品質管理を行える技術者を目指していきます。」

※文中の商品名、会社名、団体名は、一般に各社の商標または登録商標です。

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