バックアップストレージサービス「Storage Spaniel(ストレージスパニエル)」提供開始

~小規模から大規模までのデータバックアップを、高い信頼性と利用しやすい価格でご提供~

ニュースリリース - 2014.06.24
NTTデータ先端技術株式会社

NTTデータ先端技術株式会社(本社:東京都中央区、代表取締役社長:三宅 功、以下:NTTデータ先端技術)は、バックアップストレージサービス「Storage Spaniel」を、2014年7月1日より提供開始いたします。
本サービスは情報分散技術などを活用し、お客さまのデータをスライスしクラウド上で分散収容するサービスとなります。本サービスを導入することにより、バックアップストレージサービスとして機能することはもちろん、データを分散収容することから、事業継続計画(BCP)対策としても役立てることができます。

背景

企業内で保存されるデータ容量の一年間の平均成長率が数十%ともいわれる現在、データの保管、管理コストの増加が企業への大きな負担となっています。一方で過去データの分析等のニーズも多くなっており、多様化するデータを長期間効率的に保管するためには、データのライフサイクルを意識した管理が必要となっています。しかし、従来のようにLTO*1バックアップなどでオフライン化してしまうと業務効率の低下は避けられません。
一方で物理的なインフラとして巨大なストレージシステムを導入することは、その後の運用や障害対応など総合的なコストの観点から見て、企業に大きな負担となってきます。
このような状況の下、安価なストレージシステムやクラウドストレージサービスが多数提供されていますが、これらの製品やサービスには低価格優先を主眼にし、信頼性、安全性に乏しいものがあり、その選択には多くの知見が必要という課題がありました。
「Storage Spaniel」では、データを分散して収容し、一部が機器障害や不慮の災害等で失われても再現できる信頼性と、利用しやすい価格でのご提供が可能なため、お客さまのコストと信頼性に対しての課題を解決することができます。

Storage Spaniel

特長

例えば、クラウドストレージをキーに検索すると、実に多くのサービスが検出されますが、ファイルシェア機能を訴求するタイプのサービスが多いため、大容量のデータを想定すると、TBあたりの単価が高額になってしまいます。「Storage Spaniel(ストレージスパニエル)」では、大容量のデータにメリットのある情報分散技術を利用することで、大容量のデータを高い信頼性と利用しやすい価格でご提供可能です。

1.「短期間で利用可能なクラウド型サービス」
インターネット回線があれば特別なインフラ投資は不要で、お申し込みから5営業日で利用可能となります。標準の接続方法もAmazon S3互換やWebDAV*2をご用意しており、利用までの準備期間を短縮可能です。また、これまで利用されていたサービスからの移行も特別な準備を必要とせずスムースです。
別途、CIFS*3,NFS*4,iSCSI*5等での接続にも対応しております。その場合には当社にて標準設定のゲートウエイアプライアンスをご購入いただき、お客さま側拠点に設置することでご利用いただけます。
2.「容量単位のご契約でデータの出し入れが自由」
サービスによっては収容したデータを利用する際に、別途通信料等が発生する場合がありますが、「Storage Spaniel」は容量単位のご契約となりますので、別途通信量等のご請求はありません。
3.「高信頼、高可用なストレージで収容データをしっかりとガード」
ストレージシステムは高信頼、高可用な米Cleversafe社製品を採用。一般的なRAID*6システムの信頼性が5 9‘s(ファイブナインズ)である事と比較して、本サービスはより高い9 9`s(ナインナインズ)の信頼性と、現状でストレージサーバ総数の3分の1が災害等で停止してもデータの読み出しが可能な高可用性を持ち、お客さまのデータを安全にお預かりします。
4.「突然の容量拡大にもフレキシブルに対応が可能」
サービス利用期間中の契約容量拡張も、TB(テラバイト)単位の拡張からPB(ペタバイト)単位の拡張まで、ご希望の容量をご提供することが可能です。また、回線のSLAをお求めのお客さまには、別途専用線のご提案と受け入れも可能です。

販売目標

NTTデータ先端技術では、「Storage Spaniel」について、今後3年間で5億円の販売を目指します。

今後について

「Storage Spaniel」の情報分散技術を活用し、企業でのアウトソースストレージとしてより高い信頼性、高可用性を追求し、利用しやすい価格のままサービスを提供します。今後、当社が展開する各種サービスや、NTTデータグループが展開する各種クラウドサービス等とのシームレスな利用に向けた展開を予定しています。

Cleversafe Inc.について

Cleversafe社は、マルチペタバイトを超えるビッグデータのストレージにおいて発生する諸問題を解決する革新的な技術を開発しました。この技術により、企業のストレージに係るコストを80%以上の削減し、より安全で信頼性の高いグローバルなアクセスとコラボレーションを可能にします。民間で世界最大のデータを扱っている企業もCleversafe社のストレージサービスを導入しております。Cleversafe社及びその提供するそのソリューションに関しての詳細は、www.cleversafe.comをご覧ください。
またNTTデータ先端技術はCleversafe社の国内1次店であり、導入から保守までをワンストップでご提供しています。

NTTデータ先端技術について

NTTデータ先端技術は、高度な専門性と最先端の技術力を誇るITシステム基盤プロフェッショナルとして、ITシステム基盤のコンサルティング、設計、構築、製品販売、保守、トレーニングを提供しています。NTTデータグループの一員として培った様々なITシステムにおける豊富な設計構築実績を有し、ビッグデータなどの最新技術や製品およびオープンソース・ソフトウェアをいち早く活用した提案ができることが強みです。機能面はもとより、信頼性や拡張性、あるいは性能確保を実現するベストプラクティスをお届けします。国内外のパートナーとも強固に連携し、お客さまのビジネスにおける競争優位性を考えて行動します。

Cleversafe Inc.からのエンドースメント

NTTデータ先端技術様が新しいクラウドバックアップストレージサービスとして弊社のオブジェクトストレージ技術を採用されたことをとても感謝しています。ご採用いただいた「Storage Spaniel」サービスは、企業の皆様がビッグデータを扱われる時の課題である、低コスト、高い信頼性と堅牢なセキュリティを実現して、皆様のお役に立てると確信します。

Cleversafe社長兼最高経営責任者(CEO)
ジョン・モリス(John Morris)

  • *1 LTO(Linear Tape-Open)の略で、IBM社、Hewlett-Packard社、Seagate Technology社の3社が共同で策定した磁気テープ記憶装置の規格のこと。
  • *2 WebDAV(Web Distributed Authoring and Versioning protocol for the WWW)の略で、クライアントで作成された文書をサーバーに送信して公開したり、サーバー上のファイルやフォルダの一覧を取得したり、ファイル・フォルダの複製・移動・削除が行える仕様のこと。
  • *3 CIFS (Common Internet File System)の略で、Windowsのファイル共有サービスで利用されているプロトコルの「SMB」を拡張し、Windows以外のOSやアプリケーションソフトでも利用できるよう仕様を公開したもの。
  • *4 NFS (Network File System)の略で、UNIXシステムで利用されるファイル共有システムのこと。
  • *5 iSCSI (Internet Small Computer System Interface)の略で、イーサネットを介して、サーバーとストレージ装置を接続するためのインタフェース仕様のこと。
  • *6 RAID(Redundant Arrays of Inexpensive Disks)の略で、複数の外部記憶装置(ハードディスクなど)をまとめて一台の装置として管理する技術のこと。
  • *その他の商品名、会社名、団体名は、各社の商標または登録商標です。

本件に関するお問い合わせ先

報道関係のお問い合わせ先

NTTデータ先端技術株式会社

営業推進部  営業推進担当
大西
Tel:03-5843-6860

製品・サービスに関するお問い合わせ先

NTTデータ先端技術株式会社

ソリューション事業部  クラウド基盤ビジネスユニット
与田、落田、市村
E-mail:cleversafe-sales@intellilink.co.jp
Tel:03-5843-6880