【ニュースリリース】OSS統合運用管理ソフトの最新版「Hinemos ver.6.1」を提供開始

~バイモーダルIT時代の攻めの運用を実現する運用アナリティクスを提供~


ニュースリリース - 2018.02.07

NTTデータ先端技術株式会社(本社:東京都中央区、代表取締役社長:三宅 功、以下、NTTデータ先端技術)は、OSS統合運用管理ソフトウェアHinemos®(ヒネモス)の新バージョン『Hinemos ver.6.1』を本日から提供開始します。
Hinemos ver.6.1では、さまざまなデータを収集・蓄積し、見える化・分析を実行、検知した異常に紐づけた対応の自動化・自律運用を行う「運用アナリティクス」を実現します。これにより、「リアルタイムなシステム状況把握」と「未来を予見した予防保全」が可能になります。
そのため、システムの維持・安定を求める「守りの運用」だけではなく、インフラや作業などで発生する運用コストをトータルマネジメントすることにより効果的にビジネス展開を進め、「攻めの運用」を実現します。

背景

近年、バイモーダルITで提唱されるように、効率化によってコスト削減や安定稼働などを実現するSoR(System of Record/守りのIT)と、IoTなどの新技術を活かして新たな価値を生み出すSoE(System of Engagement/攻めのIT)が挙げられ、これらは連携が必要とされています。
しかし、従来の仕組みでは、複数のソフトウェアの導入が必要、あるいはSEによる高度な作業が必要など、多くのコストがかかることが課題として挙げられていました。
また、SoEを支えるシステムでは、単なる維持・安定を求める「守りの運用」だけではなく、より効果的にビジネス展開を進めるためのシステムの維持・安定、およびインフラや作業で発生する運用コストをトータルマネジメントする「攻めの運用」が求められます。

これらの課題・要求に対してNTTデータ先端技術ではOSS統合運用管理ソフトウェア『Hinemos ver.6.1』の提供を開始します。
Hinemos ver.6.1では、「守りの運用」に加え「攻めの運用」を実現するために、「リアルタイムなシステム状況把握」と「未来を予見した予防保全」、「自律運用」が可能となる「運用アナリティクス」を実現しました。
「運用アナリティクス」では、ありとあらゆるデータを収集・蓄積し、現在のシステム稼働状況を監視することはもちろん、収集したデータを基にシステムの傾向などを分析、そのデータをもとにシステムの将来予想値や変化量などの監視を行うことで未来を予見した予防保全を可能にしました。
この「運用アナリティクス」により、高度な知識を持ったSEだけではなく、運用オペレーターでも簡易に扱うことができ、従来の仕組みでの複数のソフトウェアの導入やSEによる高度な作業などでかかっていた運用コストの削減も可能になりました。
このように、ユーザーはサイレント障害の把握から運用自動化、運用コストの削減などワンパッケージで Hinemosから得て運用ができるようになり、SoEに向けてよりビジネスに注力することが可能となります。

図1. Hinsmos ver.6.1で実現する「運用アナリティクス」

Hinemos ver.6.1で実現する「運用アナリティクス」

Hinemos ver.6.1の主な特長

1. バイナリデータ収集を実現

さまざまなメッセージや性能値に加え、パケットキャプチャーやバイナリログなどのデータを収集・蓄積することが可能になりました。データの収集にはHinemosエージェントさえ導入されていれば追加のソフトウェアは不要で、パケット情報やさまざまなログデータを収集し、活用することができます。また、収集したデータに対して決められたログフォーマットの形でタグ付けし、タグによる統計情報を監視することが可能になります。

2. サイレント障害の監視

Hinemosに蓄積したデータを活用して、その瞬間の単一の性能値にとどまらず、傾向や複数の値の相関などで監視を行うことができるようになります。これにより、の瞬間の単一の性能値を監視するだけでは検出ができなかったサイレント障害の監視が容易に行えるようになりました。

将来予測監視
これまでの値から傾向を自動で分析し、将来予測した値に対して異常値を検知すると監視アラートを実施
変化量監視
収集した値が短時間で急変したことを検知すると監視アラートを実施
相関係数監視
収集した2つの性能値の関係性から相関性が崩れた時点を検知することで、より早く障害に対応が可能
収集値統合監視
複数の条件を組み合わせて正常・異常を判断

3. 自動化機能の強化

実行中のジョブ同士のイベント連携や、過去のジョブ実行履歴から実行時間の傾向を把握し、ジョブの実行時間が傾向から乖離した場合に監視アラートを実施、ジョブに付与した実行優先度による後続ジョブの実行制御など、より簡易に業務や運用を自動化する機能を強化しました。

4. 旧バージョンとの互換性

Hinemos ver.6.1は、Hinemos ver.6.0とのエージェントの互換性を持ちます。これにより、管理対象のマシンに手を加えることなく、新バージョンの機能を導入することができます。

提供開始時期と提供方法

Hinemos ver.6.1のオープンソース版は、本日よりオープンソースのライセンスであるGNU General Public License(GPL)でGitHubに公開されます。下記リンクをご参照ください。

今後について

NTTデータ先端技術では、Hinemosアライアンス企業と連携強化を進めていき、さらなる見える化を実現する機能、インシデント管理製品との連携、クラウド対応、可用性構成などを含むエンタープライズシステムでの運用向けのHinemos ver.6.1サブスクリプションを2018年4月より提供予定です。

各種製品・サービスの具体的なリリース時期については、Hinemosポータルを参照ください。

イベント

Hinemos ver.6.1に関連したイベントを開催します。

Hinemos ver.6.1 製品発表

「Hinemos ver.6.1 製品発表」を2018年4月11日(水)に開催します。

日時2018年4月11日(水)13:00~18:00
会場東京コンファレンスセンター・品川
主催NTTデータ先端技術
参加費無料(事前登録制)

当セミナーの詳細は以下のサイトに掲載しています。

Hinemos ver.6.1紹介セミナー 全国ツアー

「Hinemos ver.6.1紹介セミナー」を札幌、仙台、松山、大阪、広島、博多の6都市で2018年4月16日(月)~2018年4月20日(金)に開催します。

開催都市開催日時主催参加費
札幌2018年4月16日(月)
15:00~17:00
NTTデータ先端技術無料(事前登録制)
仙台2018年4月17日(火)
15:00~17:00
松山2018年4月18日(水)
15:00~17:00
大阪2018年4月19日(木)
15:00~17:00
広島2018年4月19日(木)
15:00~17:00
博多2018年4月20日(金)
15:00~17:00

関連情報

「Hinemos」に関する情報は「Hinemosポータルサイト」にて公開しています。Hinemosの詳細やリリース情報以外にも、セミナーやイベント情報、Hinemosアライアンスの詳細情報などを掲載しています。

  • *1 Hinemosアライアンス企業とは、Hinemosのオープンソースソフトウェアとしての普及・展開とともに、国内販売の強化や海外展開など、さらなるHinemosビジネスの拡大と加速に向け、2016年7月19日に発足した体制です。Hinemosアライアンスは、従来Hinemosビジネスの主管業務を実施してきた株式会社NTTデータ、NTTデータ先端技術株式会社、株式会社NTTデータ関西、株式会社クニエ、株式会社アトミテックより構成されています。
  • *2 Hinemosサブスクリプションとは、Hinemosをより効率的、かつ安心してご利用いただける追加機能やサポートなどを提供するサービスです。Hinemosの追加機能、Hinemosの修正パッチ、Hinemosの使い方を学べる研修への参加チケット、Hinemosに関するお問い合わせなどを行えるWebシステムのアカウントなどを提供します。
  • *「Hinemos」は日本国内におけるNTTデータ先端技術株式会社の登録商標です。
  • *その他の商品名、会社名、団体名は、各社の商標または登録商標です。

本件に関するお問い合わせ先

報道関係のお問い合わせ先

NTTデータ先端技術株式会社

営業推進部 営業推進担当 広報グループ
大西
Tel:03-5843-6860

製品・サービスに関するお問い合わせ先

NTTデータ先端技術株式会社

ソリューション事業部 運用管理ソリューションBU
林、谷越、武藤、石田
Tel:03-5859-5457