【ニュースリリース】OSS統合運用管理ソフトの最新版「Hinemos Ver.6.2」を提供開始

~運用アナリティクスの強化により、システム運用のデジタルトランスフォーメーションを実現~


ニュースリリース - 2019.04.01

NTTデータ先端技術(本社:東京都中央区、代表取締役社長:青木 弘之、以下:NTTデータ先端技術)は、OSS統合運用管理ソフトウエアHinemos®(ヒネモス)の新バージョン「Hinemos Ver.6.2」を4月1日より提供開始します。
Hinemos Ver.6.2では、これまで持つ収集・蓄積、見える化・分析、自動化による運用アナリティクスの強化により、システム運用分野におけるデジタルトランスフォーメーションを実現します。これにより、システム構成や業務変更に臨機応変に対応できるイベントドリブン型の運用を実現することができます。
なお、Hinemosサブスクリプション版についても、5月下旬より順次Ver.6.2を提供開始予定です。
NTTデータ先端技術は、Hinemosアライアンス企業*1やHinemos取り扱い企業と連携を進めていき、本製品において2020年度までに500本の販売を目指します。

背景

昨今デジタルトランスフォーメーションの波は、システム運用の分野においても重要な課題として押し寄せています。システム運用におけるデジタルトランスフォーメーションとは、労働集約型運用から知識集約型運用へのシフトを指します。従来の労働集約型運用では、計画実行型(PDCA)の運用を事前に設計し、労働集約型の人手作業で実施していました。知識集約型運用では、ツール導入による収集・蓄積、見える化・分析、自動化の実現により、システム状態のリルタイム把握を可能とし、ユーザーの知的な判断を伴うイベントドリブン型(OODA)の課題解決を、システム運用の改善サイクルとして継続的に回すことが求められます。
2005年8月より提供を開始したHinemosは、管理対象プラットフォームをオンプレミス環境から、仮想化環境、クラウド環境へ拡大するとともに、収集・蓄積、見える化・分析、自動化のサイクルをワンパッケージで回す運用アナリティクスの実現を進めてきました。今回リリースする「Hinemos Ver.6.2」では、システムの構成情報を収集し、収集した情報に基づく自動化を実現する機能強化を実施しています。これにより、従来の監視業務や、定型業務実行(ジョブ運用)に加え、システムの運用維持業務において昨今課題となっているソフトウエアの脆弱性への対応や、構成変更に付随する作業の効率化を可能としています。
このような運用アナリティクスの強化により、システム運用分野におけるデジタルトランスフォーメーションを実現する「Hinemos Ver.6.2」を本日4月1日より提供開始します。

図 :「Hinemos Ver.6.2」の概要図

図 :「Hinemos Ver.6.2」の概要図

Hinemos Ver.6.2の概要と特長

「Hinemos」とは、NTTデータ先端技術が提供する、収集・蓄積、見える化・分析、自動化といった統合運用管理に必要な機能をワンパッケージで提供するOSS統合運用管理ソフトウエアです。単機能ツールの組み合わせ利用が多い運用管理ソフトウエア分野において、Hinemosは提供する機能をワンパッケージで実現していることから、運用管理業務の遂行に必要な機能間のシームレスな連携や、製品の導入・維持管理の容易化による、運用のトータルコスト削減が可能となります。
今回、「Hinemos」に対し以下の機能の追加・強化を行いました。

① 構成情報の収集・管理の強化

管理対象OS上のパッケージ・プログラム情報を自動的に収集し、OS上の構成の最新状態や変更履歴を管理する機能を追加しました。

パッケージ・プログラム情報の自動収集
Windows ServerやLinux OS上のパッケージ、OSのパッチ情報、デバイス情報、起動しているプロセス情報をすべて自動的に取得します。これにより、管理対象のOSが数百台から数千台もあるような環境においても、低コストで構成情報の管理が実現できます。
パッケージ・プログラム情報の履歴管理と変更アラート
収集したパッケージ・プログラム情報を最新状態だけでなく、変更差分も履歴管理します。これにより、過去の状態の構成情報も簡易に確認できます。また、変更時アラートを設定しておくことで、想定外の環境変更もただちに検出することができます。
パッケージ・プログラム情報の検索と見える化
グラフィカルユーザーインターフェース(GUI)上で簡単にパッケージ・プログラム情報を検索して、該当する対象機器を絞り込むことができます。検索により絞り込んだ機器に対するパッケージ更新などの環境変更および変更後の点検のオペレーションも、Hinemosの機能のみで実現できます。これにより、セキュリティリスクのある機器の抽出やパッケージのバージョンアップなどITの運用管理プロセスの一連の流れを簡易に行うことが可能になります。

② オペレーションサポート機能の強化

他システム連動において、これまでの監視やジョブの異常を契機に自動連動するだけではなく、発生したイベントに対して、ユーザーが判断した後に連携するオペレーションをサポートする機能を強化しました。

イベント情報・監視履歴画面の拡張
イベント情報にユーザー定義の項目の追加や、任意の項目の表示・非表示のカスタマイズが可能になります。
イベント情報を使ったユーザー操作と履歴管理
発生したイベントに対する操作(他システム連動等)を事前定義でき、ユーザー判断のもとで当該操作を実行することができます。また、操作の成功・失敗も含めたメッセージの履歴管理もできます。

③ その他機能強化

次の機能追加・強化により、他の運用管理製品や旧バージョンのHinemosからHinemos Ver.6.2へより効率的に移行することができます。

ジョブ機能の同時実行制御キューの追加
単一ジョブだけでなく複数のジョブやジョブネットから指定できる同時実行制御キューを追加しました。これにより、これまでの管理対象ノード単位のジョブの同時実行数制御だけでなく、複数のジョブやジョブネットをまたがった同時実行数制御が可能になります。
バージョンアップツールの改善
これまで旧バージョンのHinemosの監視・ジョブ等の設定を最新版の設定に変換するためには、1バージョンごとの変換が必要でした。Hinemos Ver.6.2からは、旧バージョンの定義をHinemos Ver.6.2の定義に一気に変換することが可能になります。

提供開始時期と提供方法

Hinemos Ver.6.2はGitHubに公開される無償公開版とサブスクリプション版があります。

① 無償公開版

本日4月1日よりオープンソースのライセンスであるGNU General Public License(GPL)でGitHubに公開されます。

② サブスクリプション版

「Hinemosサブスクリプション」とは、エンタープライズシステムの運用管理にHinemosを利用する際、ソフトウエア・アップデート・トレーニング・サポートをまとめて利用することが可能となる権利です。Hinemosサブスクリプションを利用することにより、Hinemosアライアンスによる製品保証のもと、安心してHinemosを利用することができます。Hinemosサブスクリプション購入すると、Hinemos Ver.6.0、 Ver.6.1および Ver.6.2の任意のバージョンを1つ指定して利用することができます。

HinemosサブスクリプションのHinemos Ver.6.2提供開始時期は以下の予定です。

サブスクリプションメニューHinemos Ver.6.2提供開始時期(予定)
Hinemosサブスクリプション シングル2019年5月下旬
Hinemosサブスクリプション ミッションクリティカル2019年7月上旬

Hinemosサブスクリプションは下記Hinemosアライアンス・取扱店より提供します。

今後について

NTTデータ先端技術では、Hinemosアライアンス企業やHinemos取り扱い企業と連携を進めていき、本製品において2020年度までに500本の販売を目指します。

参考

「Hinemos Ver.6.2 製品発表」イベントの開催について

「Hinemos Ver.6.2 製品発表」イベントを東京、福岡、名古屋、札幌、大阪の5大都市で開催します。
当セミナーの詳細は以下のサイトに掲載しています。

開催都市開催日時主催参加費
東京2018年4月23日(火)13:00~16:30NTTデータ先端技術無料(事前登録制)
福岡2018年5月14日(火)13:00~16:30
名古屋2018年5月15日(水)13:00~16:30
札幌2018年5月16日(木)13:00~16:30
大阪2018年5月17日(金)13:00~16:30

「Hinemos」について

「Hinemos」に関する情報は「Hinemosポータルサイト」にて公開しています。Hinemosの詳細やリリース情報以外にも、セミナーやイベント情報、Hinemosアライアンスの詳細情報などを掲載しています。

  • *1 Hinemosアライアンス企業とは、Hinemosのオープンソースソフトウエアとしての普及・展開とともに、国内販売の強化や海外展開など、さらなるHinemosビジネスの拡大と加速に向け、2016年7月19日に発足した体制です。Hinemosアライアンスは、従来Hinemosビジネスの主管業務を実施してきた株式会社NTTデータ、NTTデータ先端技術株式会社、株式会社NTTデータ関西、株式会社クニエ、株式会社アトミテックより構成されています。
  • *「Hinemos」は日本国内におけるNTTデータ先端技術株式会社の登録商標です。
  • *その他の商品名、会社名、団体名は、各社の商標または登録商標です。

本件に関するお問い合わせ先

報道関係のお問い合わせ先

NTTデータ先端技術株式会社

営業推進部 営業推進担当 広報グループ
甘田(かんだ)
Tel:03-5843-6860

製品・サービスに関するお問い合わせ先

NTTデータ先端技術株式会社

ソリューション事業本部 運用管理ソリューション担当 Hinemosグループ
林、石田、石部
Tel:03-5859-5457