【お知らせ】統合ID管理ソリューションの最新版「VANADIS Identity Manager Ver.6.5.2.8.0」を提供開始

~申請・承認ワークフロー機能により、アカウント発行や権限付与の管理業務の適正化を実現~


お知らせ - 2019.07.29

NTTデータ先端技術株式会社(以下:NTTデータ先端技術)は、統合ID管理ソリューション「VANADIS Identity Manager」 の新バージョン(Ver.6.5.2.8.0)を6月28日より提供開始しました。
「VANADIS Identity Manager」は、企業内の社内システムのID情報やアクセス権限を一元的に管理し、セキュリティ向上と運用コスト削減を図る統合ID管理ソリューションです。
新バージョンでは、既存のIDライフサイクル管理、権限管理、プロビジョニング、セルフサービス、証跡の記録などの機能に加えて、申請・承認ワークフロー機能およびアカウント利用開始通知機能を追加しました。これらの機能を利用することによって、アカウント発行や権限付与に関する管理業務の適正化・効率化を図ることが可能となります。また、動作環境として、新たにOracle JDK11(LTS)およびOpenJDK11をサポートします。
NTTデータ先端技術は「VANADIS Identity Manager」に対し、各種クラウドサービスへのアカウント情報の同期機能等、今後も利用者の利便性向上につながる機能追加等を検討していきます。

背景

昨今、スマートデバイスの登場やモバイルワーク、テレワークなど新たなワークスタイルの普及により、外部ネットワークを利用する社員が増えてきています。また、アウトソース、M&A、他企業との協業の増加などにより、社員以外の利用者が情報システムを利用する機会も増えてきています。さらに、クラウドサービスの登場により、情報システム、情報資産が企業ネットワークから外部ネットワークへ移りつつあります。こうした企業ネットワークを取り巻く変化は、働き方改革の推進や政府・民間企業におけるクラウドサービスの利用拡大に伴い、より一層加速することが考えられます。
そのような企業ネットワーク環境において、従来の「ネットワークを内部と外部に分け、その境界を厳重に管理する」という情報セキュリティの考え方では不十分になってきており、企業は、社員、協働者、パートナー企業社員などのID情報を正確に管理し、利用者がシステム・情報を利用するごとに、ID情報や権限情報を元に可否を判断することが、情報セキュリティの考え方の基本となりつつあります。

NTTデータ先端技術は、このような企業システムにおける統合的なID管理や認証の統一化の重要性・ニーズの向上に応じアカウント管理適正化に寄与するべく、今回「VANADIS Identity Manager」に対し新たな機能を追加しました。

VANADIS Identity Managerの概要と特長

「VANADIS Identity Manager」とは、企業内でばらばらに管理されている、複数の社内システムのID情報やアクセス権限の承認プロセスを一元的に管理し、セキュリティ向上と運用コスト削減を図る統合ID管理ソリューションです。 ユーザー情報および認証情報を持つすべてのシステムと連動させることで、全体最適化を行います。

新バージョンでは、以下3点の対応を行いました。

①申請・承認ワークフロー機能の追加

今回の機能追加によりアカウントの「新規登録申請」をはじめ、「有効期間の変更申請」、「利用者に対する権限の付与の申請」、および「利用者が有する権限の有効期間の変更申請」等が行えるようになりました。
なお、これら申請については承認されることにより自動反映されます。

さらに、これら申請に対して「申請情報の検索」や「承認/否認/差し戻し/取り消し」等の操作を行うことができるほか、承認者に関する権限設定を行える機能も具備しており、アカウント管理業務の適正化・効率化が図れます。

②アカウント利用開始通知機能の追加

アカウントの利用開始日に合わせて、利用者に初期パスワードを通知する機能を追加しました。
これまでアカウントの登録時に対象の利用者に対して通知する機能はありましたが、事前登録の段階では、メール環境が整備されていない等で通知を受け取れていない、または、通知を受け取っていても初期パスワードを変更しないまま有効期限が切れてしまった等の理由により、初期パスワードの再発行が必要となり、大量採用時などに運用管理者の負担が増加するケースがありました。

本機能追加により、アカウントが利用開始日を迎えた時点で利用者に対して再度通知を行えるようになったことで、初期パスワードの変更を促し、運用管理者の負担軽減を図ることができます。

③Java11への対応

本バージョンよりOracle JDK11(LTS)およびOracle Open JDK11での動作をサポート開始したため、これらを用いたシステムにおいても安心して利用することができるようになりました。また、JDK11以降のバージョンについても順次サポート予定です。

なお、リリース済みの「VANADIS Identity Manager」における動作確認済みJDKに変更ありません。

今後について

近年、政府や民間企業におけるクラウドサービスの利用拡大に伴い、クラウドサービスも含めた、統合的なID管理や認証連携のニーズが高まっています。それらのニーズに対応するべく、NTTデータ先端技術は「VANADIS Identity Manager」に対し、各種クラウドサービスへのアカウント情報の同期機能等、今後も利用者の利便性向上につながる機能追加等を検討していきます。

参考

  • *「VANADIS Identity Manager」は日本国内におけるNTTデータ先端技術株式会社の登録商標です。
  • *Oracleは、Oracle Corporationおよび、その子会社、関連会社の米国およびその他の国における登録商標です。
  • *その他の商品名、会社名、団体名は、各社の商標または登録商標です。

本件に関するお問い合わせ先

NTTデータ先端技術株式会社

セキュリティ事業本部 セキュリティソリューション事業部
パッケージソリューション担当 VANADIS営業窓口
Tel:03-5859-5459
E-Mail:vanadis-sales@intellilink.co.jp