Oracle NoSQL Database

今号では、Oracle NoSQL Database をご紹介します。是非ご一読ください。

NoSQL データベースとは?

NoSQL データベースとは、非リレーショナルデータベースの総称です。リレーショナルデータベースと異なり、SQL 文の解析や ACID 特性を考慮する必要がないため、データアクセスのコストが低くなります。そのため、NoSQL データベースは関係モデルを必要としないデータや、大量データを扱う際に使用されています。

Oracle NoSQL Databaseの特長

Oracle NoSQL Database は Web サービスとクラウド向けの水平拡張が可能な Key-Valueデータ構造を扱うデータベースです。キーと値のペアに編成されたデータを格納および取得するネットワーク・リクエストを提供します。ネットワーク・リクエストは、Java ライブラリを使用して行われるため、開発者は一連の Java もしくは C APIを使用してOracle NoSQL Database に格納されたデータにアクセスすることができます。

シンプルなデータモデル
Oracle NoSQL Database は、Key-Value 型のシンプルなデータ構造を利用しています。従って、Java もしくは C API を使用してデータベースにアクセスし、KVStore と呼ばれるキーバリュー・ストアに格納されているデータに対する作成、読取り、更新および削除(CRUD) の全操作を実行できます。KVStore はローカル・ストレージを持った物理マシンの集まりです。
優れたスケーラビリティ
Oracle NoSQL Database は、対象データを複製し、複数ストレージにデータを分散させて記録します。そのため、複数の物理マシンで読み取り、書込みの操作を処理することができるため、より多くのハードウェアを使用することで、スループットを向上させることができます。
一貫性保証と永続性保証のレベルをユーザーが定義可能
Oracle NoSQL Database には一貫性保証のレベルを制御する機能があります。一貫性保証が低いほど、データの読み取りは高速になりますが、取得したデータは古いものである可能性があります。
また、データベースの永続性保証レベルを設定する機能があります。永続性保証レベルが低いほど、ストア内の書込みスループットが上昇します。しかし、突発的な障害が起きた際、書込み操作が保証されなくなる可能性があります。

まとめ

データにアクセスする速度が速いことや優れたスケーラビリティが NoSQL データベースの大きなメリットですが、RDBMS と比較すると、それぞれにメリットとデメリットがあるため、使う環境と合わせて、適切なデータベースを選ぶことをご検討ください

(オラクル事業部 技術担当サポートセンターG 喬)

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