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Oracle Database 12.2 新機能

*以下は、サポート契約締結中のお客様に毎月配信しているサポートレターより一部抜粋して掲載しています。

Oracle OpenWorld 2015 (Oracle Database 12.2 新機能)

先月号では、Oracle OpenWorld 2015 についてのトピックを掲載させていただきました。
その中で Oracle Database 12.2 新機能について簡単に触れさせていただきましたが、その中にはクラウド関連の機能も数多くあり、12.2 新機能について興味を持たれた方もいらっしゃるのではないでしょうか。

そこで今月号では、数百ある Oracle Database 12.2 の新機能のうち主要なものについてOracle OpenWorld 2015 で Oracle 社から発表された内容を紹介させていただきます。

コンテナに格納できる PDB 数の増加 (スケールアップ)

まずスケールに関する新機能としては CDB 毎に最大 4096 個の PDB を作成できるようになりました。ちなみに 12c Release1 では最大 252 個でした。

皆様の中には PDB が 4096 個も必要ないだろうと思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、1 万ほどの DB を保有されているお客様もいらっしゃいますので、4096 という値は決して多すぎるという数字ではございません。

例えば多くのフランチャイズ店を経営するお客さまでは、店舗間でお互いのデータを見えないようにしたいという要件があるところもありますので、各々の店舗ごとに PDB を持つ形は、PDB ごとに業務データが独立しているというマルチテナントの特性をうまく活用していると言えますし、店舗ごとに PDB が必要となれば数百数千の PDB を作成できるようになることは有益であると考えられます。

ホット・クローニング、リフレッシュ

この機能は、オンラインで PDB のクローンを作成でき、かつ、その後 REDO ログを用いて最新の状態にリフレッシュできるというものです。

オンラインのまま行えるので、アプリケーションのダウンタイムがゼロであり、そのため素早くクローニングおよびその後最新の状態にできます。

オンラインでの PDB 再配置

アプリケーションのダウンタイム無しで PDB の再配置、つまりある CDB からアンプラグして、別の CDB にプラグするということがオンラインで行えるようになりました。

これはオンプレミスからクラウド、その逆でも可能です。

この機能によってオンプレミスからクラウドへの移行がよりスムーズに行えるようになります。

Database In-Memory in Active Data Guard

Database In-Memory とは、簡単に申しますと分析処理を高速化できるというものであり、これ自体は 12c Release1 (12.1.0.2) の新機能でした。

12c Release2 ではこの Database In-Memory が Active Data Guard のスタンバイ側でも利用可能になりました。

Active Data Guard とは、Data Guard 環境でプライマリからスタンバイへの伝搬を行っている状況で、スタンバイ側のデータベースを読み取り専用でオープンできるという機能が使用できるライセンスオプションです。

ということは、プライマリ側のリソースには影響を与えずにスタンバイ側のリソースを活用して分析処理が行えるということになりますし、また Active Data Guard ですから常に最新の情報を元にリアルタイムに分析が行えるようになります。

まとめ

Oracle OpenWorld 2015 で発表された Oracle Database 12.2 新機能についていくつか紹介させていただきましたが、如何でしたでしょうか。

先月号で申し上げましたとおり Oracle 社はクラウド戦略を強く推し進めていますが、Oracle Database 12.2 新機能についてもその戦略と関係無くばらばらに実装されているわけではなくクラウド時代に備えるための新機能が統合的に盛り込まれています。

Andrew Mendelsohn 氏の説明も非常に力強く、Oracle 社がクラウドビジネスをリードしていくのだという自信がみなぎっているように感じられました。

Oracle Database 12.2 はまだベータ版がリリースされた状態ですが、来年以降バージョンアップを予定されているお客様の一助になれば幸いです。

(オラクル事業部 サポートセンター 長谷川)