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チュートリアル: データの可視化を始めてみよう ~ADWC準備編~



サンプル

基盤ソリューション事業本部 オラクル事業部
サービス推進担当 サービス・イノベーション・グループ

N. A

前回のおさらい

前回は「必要とする時に必要とする人がデータを活用する」手段として Data Visualization Desktop(DVD)、データを蓄積、分析するためのデータベースとして「運用管理が不要」な Autonomous Data Warehouse Cloud(ADWC)をご紹介しました。
今回から数回に分けて ADWC の構築とサンプルデータのロード、可視化までの一連の流れをご紹介します。
まず今回は DVD で可視化する前段階として、ADWC を構築し、ツールを使用して接続するところまでやってみましょう。

ADWC の構築

Oracle Cloud は IaaS や Compute 含め、ブラウザコンソールから作成できます。
今回は URL や リージョンの表記が us-ashburn-1(アメリカ/アッシュバーンのリージョン)となっていますが、ap-tokyo-1(東京のリージョン)も開設されていますので、もちろんそちらでも大丈夫です。

1. OCI コンソール "https://console.us-ashburn-1.oraclecloud.com/" にアクセスし、ログインします。(ログインすると下記画面に遷移します)

※ Oracle Cloud の利用開始の手続きや、OCI コンソールに遷移する手順は、日本オラクル社のブログに説明があります。とてもわかりやすいので、そちらを参照してください。
(チュートリアル : Oracle Cloud Infrastructure を使ってみよう < https://community.oracle.com/docs/DOC-1019313 > )

※ 今回は英語の画面でご紹介していますが、日本語での表示も可能です。

2. 左上ハンバーガーアイコンを押下してメニューを開き、Autonomous Data Warehouse をクリックします。
ハンバーガーアイコンと言われてもピンとこない方もいらっしゃるかもしれません。「≡」の字に似た3本の横棒が縦に並んだアイコンのことですが、ハンバーガーに見え・・・ますね!

3. ずいぶんシンプルな画面ですね。唯一主張している「Create Autonomous Database」 をクリックします。

4. いろいろと入力が必要な項目が出てきて一気にやる気が奪われますね。出てきますね!個々の項目について、以下にご説明しますので、これを参考に頑張って先に進みましょう。

項目説明
Choose a compartmentデフォルトのままとします。(既に Oracle Cloud Infrastructure をお使いの場合や、上司の方等から指示されている場合は適切なものを選択してください。)
Display name任意のものを入力してください。ブラウザ上での表示名です。
複数のメンバが触る環境の場合等、自分で作ったことが分かりやすいように、名前やIDを入れたりすることをお勧めします。
Database name任意のものを入力してください。(最初の文字は英字で、英字と数字のみ利用可能、最大14文字という制限があります。)
よくわからなければ Display name と一緒にしておきましょう。
Choose a workload typeData Warehouse を選択します。
CPU core count今回は検証用で、あまりお金を使いたくないので、1 を入力します。裕福な方はもっと増やしてももちろん OK です。(最大128)
(CPU core count)*(稼働している時間数)の分お金がかかるので、ほどほどにしておきましょう。
Storage (TB)そんな大容量のデータで試すつもりはないので、1 を入力します。
Auto scalingチェックを入れません。負荷に応じて CPU core count の3倍までスケールできる機能ですが、その分お金とられます。
Password任意のものを入力します。(大文字、小文字、数字をそれぞれ1つ以上含めて12~30文字という制限があります。また、二重引用符や、ユーザー名と同じ文字列は使用できません。)
面倒ですね。今どきこんなポリシー意味あるんでしょうか。
Choose a license typeLicense included を選択します。(Bring Your Own Licenseを選択するためには別途使用可能なライセンスが必要です。今回の紹介では詳細は割愛します。)

上記全てを入力したら(長い道のりでした)、やっと Create Autonomous Database をクリックします。

5. 下記画面(ADWの部分がオレンジ色)に遷移したら約3分程度で(これは速くていいですね!)できあがるので、コーヒーでも飲みながら待ちましょう。

6. 下記画面(ADWの部分が緑色)になったら構築完了です。当然ですが、できた直後からすでに料金が発生しています。
使用しないタイミングでは停止しておくことをお勧めします。(私は一度停止し忘れて、冷や汗かきました。)

DVD を使用した ADWC への接続

7. 構築は終わったので、ツールを使用して接続するための準備をしましょう。
接続用のクレデンシャル・ウォレット(ADWC に接続するための資格証明が格納された zip ファイル)をダウンロードします。
インスタンスの詳細画面から「DB Connection」をクリックし、遷移した先の画面で Download Client Credentials(Wallet)の「Download」をクリックしてダウンロードします。
(いろいろならんでいてわかりづらいですね。今後、個々にご説明する機会もあるかと思いますが、停止の場合は 「Stop」 を押しましょう。間違っても Action から Terminate をクリックしてはいけません。)
ダウンロード時に、インスタンス構築の際に設定したパスワードの入力を求められます。(ちゃんと覚えてますか?私はテキストファイルにメモしておいたので、大丈夫でした。)

8. 実際に DVD で ADWC に接続してみましょう。
まだ DVD をインストールしていないあなたのためにURLをご紹介します。
(Oracle Data Visualization Desktop Download <https://www.oracle.com/middleware/technologies/oracle-data-visualization-desktop.html>)
DVD を起動して、右上の「作成」をクリックします。出てきたメニューから、「接続」をクリックします。
「Oracle Autonomous Data Warehouse Cloud」をクリックすると「接続の作成」画面がポップアップします。

9. ここでもいろいろ聞かれますね。どういった値を入れていったらいいかご説明しますので、もう少しお付き合いください。

項目説明
接続名任意の名前を入力します。DB 名でも、接続作成したユーザー名でも大丈夫です。
説明今回は特に設定しませんが、なんの用途で作った接続か、簡単に説明をいれておくといいかもしれません。
クライアント資格証明[手順7] でダウンロードしたクレデンシャル・ウォレットの zip ファイルをドラッグ&ドロップします。
ユーザー名まだ他のユーザーも作ってないので、「ADMIN」を入力します。
パスワードインスタンス構築時に設定したパスワードを入力します。
サービス名今回はデフォルトのままとします。別途ご説明することもあると思いますが、今回は割愛します。

一通り入力が終わったら、「保存」をクリックします。保存時にエラーが出なければ、接続の保存は正常に完了しています。

DVD を使ったサンプルスキーマのデータ参照と可視化

10. DVD のホーム画面の左のハンバーガーメニューから、「データ」をクリックします。
「接続」のところで、先ほど作成した接続名をクリックします。

11. DBに所属するスキーマが見えますね。まだ自分のデータをいれたりはしていないので、今回は「SH」 を選択してみましょう。Oracle の用意したサンプル用のスキーマです。

12. 画面中央左に SH スキーマの持っている表が一覧されています。今回は、その中で「SALES」表を選択します。

13. 画面中央左に「SALES」表の持つ列名がリストされています。任意の列を選択して追加することもできますが、今回は何も考えず全ての列を追加してしまいましょう。
列名のリストの上にある「すべて追加」をクリックします。

14. 画面中央右と画面下部に選択した列名が表示されます。列名の上の「名前」に任意のデータ・セット名を入力して「追加」をクリックします。

15. この時点で、データがちゃんと見えましたね。ふぅ、一安心。せっかくなので、このデータできれいなグラフを作成してみたいですね。「プロジェクトの作成」をクリックします。

16. 「AMOUNT_SOLD」(売上額)、「QUANTITY_SOLD」(販売個数)、「TIME_ID」(時間)を選択して、右の画面にドラッグします。

17. 自動でビジュアライズされます。なかなか斬新な図になってしまいましたね(データの分布とか選んだ列の問題でしょうか。)
気にせずに自分好みに変更しましょう。今回は、折れ線と棒の複合グラフにして、桁の異なる値を別軸に表示してみます。
変更する際の手順は次回以降でご説明しますが、興味のある方はぜひ触ってみてください。

簡単にグラフの作成ができましたね。
今回はこの辺りまでとしておきます。次回以降、実際に ADWC へ手元のデータをロードして、DVDでの表示・分析を行っていきます。