【ニュースリリース】業務ナレッジの蓄積、活用をAIで支援する クラウドサービス「Quick Reply」を販売開始

~企業の『働き方改革』をAIで支援します~


ニュースリリース - 2018.05.23

NTTデータ先端技術株式会社(本社:東京都中央区、代表取締役社長:三宅 功、以下、NTTデータ先端技術)は、問い合わせ対応業務へのAI導入においてナレッジの蓄積、活用を支援するサービス「Quick Reply(クイックリプライ)」を本日より提供開始します。
Quick Replyは、NTTデータ先端技術が企業のAI活用を促進するために提供するサービスの一環で、普段利用しているメーラー環境にアドインすることで利用が可能です。
Quick Replyには「FAQ登録」「FAQ検索」「学習データ登録」「FAQ・学習データ管理」の4つの特長があり、業務ナレッジのFAQ化や、AIの回答精度を向上させるための学習データの収集・登録と、業務ナレッジの・蓄積・活用を効率的に行うことができます。これにより、メールでの問い合わせ業務を効率化させるとともに、個人にナレッジが集中してしまう業務の属人化が解消され、企業の「働き方改革」の推進に大きく貢献することができます。今回のリリースでは、Microsoft Outlookに対応したアドインの提供に加え、順次Gmail、Office365にも対応する予定です。

背景

政府は厚生労働大臣を本部長とする「長時間労働削減推進本部」を設置し、長時間労働対策の強化および法整備をはかっています。多くの企業でも、法制化を前に自ら「働き方改革」を推進・実践しています。
一方、先進のIT(AI、RPA*1など)活用をした「働き方改革」のための業務の効率化、生産性向上への取り組みを進めるうえで、企業によってはAI導入時に必要な業務ナレッジを整備することの困難や、AIを効果的に活用するための継続的な学習データの作成、メンテナンス作業の煩雑さなどから導入を見送る現状もあります。例えば、現在多くの企業がメール応対業務にAIを活用することを検討していますが、そのほとんどが、AI活用に必要な業務ナレッジ(Q&A)が存在しない、もしくは各個人の過去メールやメモ帳といったローカル環境にバラバラに保持されているなどの状況であり、これらがAI活用を進めるうえでの課題となっています。
NTTデータ先端技術では、これらの課題を解決し、企業におけるAI活用を促進するために、「Quick Reply」を本日より提供開始します。

Quick Replyの概要および特長

Quick Replyには「FAQ登録」「FAQ検索」「学習データ登録」「FAQ・学習データ管理」の4つの特長があり、既存のメール環境を変えることなく、最小限の負担で効率化を実現できます。現場担当者がナレッジを蓄積・活用できる仕組みを提供することで、これまでシステム管理者に集中しがちだった、業務ナレッジの精査や、AIによる回答の正誤チェック、学習データ登録など、AI運用の負担を軽減するとともに、現場で必要とされる業務ナレッジをスピーディーに登録・メンテナンスすることが可能になります。

1. FAQ登録

質問者からのメールに返信する際、Quick Replyの回答作成画面にある「回答文」欄にメールの返信文を作成することで、質問文(Q)と回答文(A)の組み合わせをFAQとして簡単に登録できます。登録されたFAQは他の担当者も活用することが可能です。通常の問い合せ対応業務の流れでFAQ登録ができるため、業務ナレッジが整備されていない、FAQがゼロの状態からでもAI活用による業務改善が始められます。

2. FAQ検索

問い合せメール文の中でFAQ検索を行いたい部分を選択し、右クリックメニューから検索実行することで、サイドウインドウに検索結果がAIの確信度順に表示されます。検索結果はワンクリックで返信メールに挿入できるため、簡単に返信文の作成が可能です。

3. 学習データ登録

質問者からの問い合せに対してFAQ検索をした結果、AIが選定する回答候補の中から正しい回答を選択するだけで、FAQの学習データを常に更新させることが可能となります。これにより、システム管理者だけでなく、現場担当者も特別な意識をせずに通常のメール返信業務をおこなうことでAIの学習データを更新でき、業務効率化が図れます。

4. FAQ・学習データ管理

登録依頼のあったFAQを効率的に管理するとともに、FAQの参照回数や日ごとの統計など、さまざまな分析機能を活用しながらFAQをメンテナンスできます。

価格

エントリーモデル(10ユーザーまで登録可能) ¥98,000 (税別)/月

提供開始

2018年5月23日

今後について

今後NTTデータ先端技術では、「Quick Reply」で収集・蓄積した業務ナレッジ、学習データを更に活用する取り組みとして、メール問い合わせだけでなく、チャットボットなど、他のチャネルへのAI活用も促進し、3年間で300社の導入を目指します。

ソフトバンクからのエンドースメント

NTTデータ先端技術株式会社によるAIを活用したナレッジ蓄積・活用支援サービス「Quick Reply」の提供開始を心よりお喜び申し上げます。
本サービスは、ビジネスの必須アプリケーションであるメーラー上でAIを活用しその効果を得ることができるため、多くのお客様がビジネスシーンにおいてAI活用の利便性を享受できるものと確信しております。

今後もソフトバンク株式会社は、エコシステムパートナーであるNTTデータ先端技術株式会社様とのAI事業における協業体制を一層強化して参ります。

ソフトバンク株式会社
法人事業統括 法人事業戦略本部 戦略事業統括部
AI事業推進部 部長 重政 信和

NTTデータSMSからのエンドースメント

NTTデータSMSは、この度のQuick Replyサービスリリースを心より歓迎します。
本サービスは、ビジネス企画段階から協業し進めてきましたので、引き続きビジネスパートナーとして協業体制を強化し、企業の「働き方改革」実現に向けてNTTデータ先端技術さまと共に尽力していきます。
Quick Replyは、日頃使い慣れているMicrosoft OutlookからAIが利用できるため、企業でのAI活用の敷居を下げ容易に導入できるサービスとして期待しております。

株式会社NTTデータSMS
ビジネス推進本部 ソリューション推進部
ソリューション推進担当 課長 岩瀬 真人

関連情報

Quick Replyについて

Quick Replyについての機能詳細などについては、以下製品サイトをご確認ください。

NTTデータ先端技術のAIへの取り組み

当社ではAIに関する製品・サービスの提供や、ディープラーニング基盤の構築、コンサルティングなどを手掛けており、「Quick Reply」はその一環として提供するサービスです。
当社のAIへの取り組み詳細に関しましては、以下サイトをご参照ください。

http://www.intellilink.co.jp/ai/index.html
  • *1 RPA(Robotic Process Automation)とは、ロボットによる業務自動化の取り組みを表す言葉です。
  • *Gmail、G Suiteは、Google Inc. の商標または登録商標です
  • *その他の商品名、会社名、団体名は、各社の商標または登録商標です。

本件に関するお問い合わせ先

報道関係のお問い合わせ先

NTTデータ先端技術株式会社

営業推進部 営業推進担当 広報グループ
大西
Tel:03-5843-6860

製品・サービスに関するお問い合わせ先

NTTデータ先端技術株式会社

Blue3事業部
小谷
Tel:03-5843-6870