Oracleライセンス購入ガイド - ライセンスカウントの具体例
仮想化環境におけるライセンスカウント
サーバー仮想化ソフトウェア(Oracle VM、VMware、Hyper-Vなど)を使用した場合
Oracle VM、VMware、Hyper-VなどはSoft Partitioningの分類となり、Oracle製品が稼働する物理サーバーの全てのプロセッサーがライセンスカウントの対象となります。
4Core/2CPU x86サーバー
例
4コア2CPUのx86サーバー上にVMwareで4つの仮想マシンを構築。そのうち1つの仮想マシンでOracle Database Enterprise Editionを稼働。Processorライセンスで購入する。
課金対象
Oracle製品が稼働する物理サーバー1台
必要ライセンス
4コアのCPUPが2、計8コアのx86サーバー
8コア×コア係数0.5=4
Oracle Database Enterprise Editionが4Processor必要
複数の物理サーバーによる仮想化環境を構築した場合
Oracle VM、VMware、Hyper-VなどはSoft Partitioningの分類となり、Oracle製品が稼働する物理サーバーの全てのプロセッサーがライセンスカウントの対象となります。物理サーバー間で仮想マシンを移動する場合には、Oracle製品の移動元/移動先の両方にライセンスが必要となります。
4Core/2CPU x86サーバー
4Core/2CPU x86サーバー
例
4コア2CPUのx86サーバー2台の上にVMwareでそれぞれ4つの仮想マシンを構築。そのうち3つの仮想マシンでOracle Database Enterprise Editionを稼働。Processorライセンスで購入する。
課金対象
Oracle製品が稼働する物理サーバー2台
必要ライセンス
4コアのCPUPが2、計8コアのx86サーバー
8コア×コア係数0.5=4
4Prosessorライセンスが必要なマシンが2台
Oracle Database Enterprise Editionが8Processor必要
Oracle VM Server for x86を使用して、Oracle製品が稼働するコアを制限した場合
Oracle VM Server for x86でHard Partitioningの対象となる設定をした場合、Oracle製品が稼働するように設定されたコアのみがライセンスカウントの対象となります。
4Core/2CPU x86サーバー
例
4コア2CPUのx86サーバー上にOracle VMで4つの仮想マシンを構築。そのうち2つのコアでのみOracle Database Enterprise Editionを稼働。Processorライセンスで購入する。
課金対象
Oracle製品が稼働するコア2つ
必要ライセンス
計2コアのx86サーバー
2コア×コア係数0.5=1
Oracle Database Enterprise Editionが1Processor必要
クラウド・コンピューティング環境におけるライセンスカウント
(以下、これらを「承認されたクラウド環境」と表記します)
承認されたクラウド環境におけるOracleプログラムのライセンス許諾の際には、以下のようにカウントする必要があります。
クラウド・ベンダー | 仮想コア | プロセッサー・メトリック | ハイパースレッド | ライセンス数 |
---|---|---|---|---|
Amazon EC2 and RDS | 2 | 係数表適用不可 | 有 | 1 |
1 | 係数表適用不可 | 無 | 1 | |
Microsoft Azure | 2 | 係数表適用不可 | 有 | 1 |
1 | 係数表適用不可 | 無 | 1 |
なお、承認されたクラウド環境においてOracle Processorライセンスをカウントする場合、Oracle Processor Core Factor Tableは適用されません。
http://www.oracle.com/us/corporate/contracts/processor-core-factor-table-070634.pdf