省エネ直流給電ソリューション XECHNO Power(ゼクノパワー)販売開始 IBM System xを採用し、データセンタ−の消費電力の大幅削減を実現

ニュースリリース - 2012.05.09

NTTデータ先端技術株式会社
日本アイ・ビー・エム株式会社


NTTデータ先端技術株式会社(本社:東京都中央区、代表取締役社長:三宅 功、以下 NTTデータ先端技術)は、サーバーラック全体の大幅な消費電力削減を実現した直流給電ソリューション「XECHNO Power(ゼクノパワー)」を本日より販売開始し、本年8月から提供を開始します。
「XECHNO Power」は、高圧直流給電(以下、HVDC)方式に対応し、ラック内集中電源方式、バスバーによるラック内直流(以下DC)12V給電の特長を持ち、サーバーラック全体の大幅な消費電力削減を実現した直流給電ソリューションです。
日本アイ・ビー・エム株式会社(本社:東京都中央区、社長:橋本 孝之、NYSE:IBM、以下日本IBM)は、「XECHNO Power」用に「IBM System x3550M4、x3650M4」をNTTデータ先端技術に提供する予定です。

「XECHNO Power」は、データセンタ−やサーバールームの省電力・省エネを実現するだけでなく、信頼性・安全性の向上も実現し、将来的には、太陽光やLEDなどの省エネ機器と組合せることで、さらなる省電力を実現するソリューションです。
NTTデータ先端技術は、XECHNO Power、DC12V対応サーバー、HVDCで今後3年間に50億円の販売を目指します。

【図1:XECHNO Power】

「XECHNO Power」に搭載する機器は、通常の交流(以下AC)電源機構に替えて、「XECHNO Power」から供給されるDC12Vを受電するための機構を搭載します。NTTデータ先端技術と日本IBMは、一般的なエンタープライズ用サーバーである「IBM System x3550M3、x3650M3」にこの機構を搭載して動作確認を行いました。また、最新モデルであるx3550M4、x3650M4の技術検証も進めています。x3550 M3、x3650M3は、IBMのx86サーバー「System x」のラインアップにおいて、最もスタンダードな1U、2Uのサーバーで、消費電力を抑制するための数多くのテクノロジーが盛り込まれています。サーバーの設計段階から綿密な計算を重ねて内蔵コンポーネントをレイアウトしているため、サーバー内部に熱がこもらず最大の冷却効果を得ることができます。今回、NTTデータ先端技術は、IBM System xの省電力性能を評価し、採用を決めました。「XECHNO Power」に搭載することでさらに消費電力を削減することができます。

省エネ性

「XECHNO Power」が採用しているラック内集中電源方式は、各機器にAC電源を搭載する従来の方式よりも電力効率が高く、システム全体の消費電力削減の効果が見込まれます。また、HVDC方式は、交流/直流変換ロスを大きく低減することができ、今後の給電方式として注目を集めていますが、「XECHNO Power」は集中電源部の機器の交換のみで、通常の交流給電(UPS方式)にもHVDC方式にも対応可能です。既存の電力設備を使い、交流200V等を入力電力に使用する場合でも、集中電源効果で10%の電力効率の向上が得られ、HVDCを導入した場合は、30%以上の電力効率の向上が得られ、総合電力効率は90%以上(損失電力10%以下)を達成します。(図2)

【図2:省エネ性】

信頼性

「XECHNO Power」では、ラックに搭載する個々のIT機器はAC電源を装備しません。そのため部品点数が減り全体での信頼性が大幅に向上します。また、集中電源部はn+1冗長構成をとっており、電源部が故障してもシステム停止することなく運用が可能です。ラック内の給電には電圧降下の少ないバスバーを採用しており、DC12Vを精度よく、安定して供給することが可能です。
この信頼性の高い「XECHNO Power」を、非常用バッテリーの切替え機構が簡素で信頼性の高いHVDC方式と組み合わせることで、UPS方式に比較し10倍の信頼性向上が得られます。

安全性

「XECHNO Power」がラック内に給電するDC12Vは低電圧であり、商用AC電源と比べても安全な電力です。ラック内の作業は従来と何ら変わることなく実施可能です。また、HVDC方式についても、NTTデータ先端技術の保有技術である感電・地絡防止回路、アーク抑止回路を内蔵しており、高電圧の危険性を回避しています。

展示会出展のご案内

5月9日(水)〜11日(金)に東京ビッグサイトにおいて開催される「第4回データセンタ−構築運用展」にNTTデータ先端技術株式会社および日本無線株式会社が共同出展し、「XECHNO Power」を展示します。(ブースNo:東ホール9-3)



※ IBM、IBM ロゴ、ibm.comは、世界の多くの国で登録されたInternational Business Machines Corp.の商標です。他の製品名およびサービス名等は、それぞれIBMまたは各社の商標である場合があります。現時点での IBM の商標リストについては、http://www.ibm.com/legal/copytrade.shtmlをご覧ください。

※ XECHNOはNTTデータ先端技術の商標です。


本件に関するお問い合わせ先

報道関係のお問い合わせ先

  • NTTデータ先端技術株式会社 営業推進部 営業推進担当
    齋藤 隆久(たかひさ) TEL:03-5843-6860

製品・サービスに関するお問い合わせ先

  • NTTデータ先端技術株式会社 ソリューション事業部 グリーンコンサルティングビジネスユニット
    村 TEL:03-5843-6856