【プレスリリース】ビジネスフォンユーザー向けの機能などを強化したastima2.0を販売開始
~コールセンターソリューションastimaCCEをリニューアル~
ニュースリリース - 2015.10.15
NTTデータ先端技術株式会社(東京都中央区、代表取締役社長:三宅 功、以下、NTTデータ先端技術)は、コールセンターソリューションastima Call Center Edition(以下、astimaCCE(アスティマシーシーイー))の各種機能を大幅にリニューアルし、新たに『astima2.0(アスティマ ニ・テン・ゼロ)』として、本日より販売、2016年1月より提供を開始します。
astimaCCEはNTTデータ先端技術が開発し提供している、中小規模のコールセンターに最適なIP-PBX*1です。これまでに、金融機関や通信販売業など、信頼性を求められるミッションクリティカルなコールセンターに、数多くの採用実績があります。
今回のリニューアルによって、複数の着信情報を各オペレーターの画面上に一覧表示するVisual Pickup(ViP)機能(特許出願中:特願2015-183121)の追加、より高度な統計情報の出力など、多様化するコールセンターのニーズに合わせ、現状ビジネスフォンを利用して業務をおこなっている小規模コールセンターまでを幅広くサポートすることが可能になります。
また、従来のひかり電話オフィスエースに加え、新たにNTTコミュニケーションズの「Arcstar IP Voice」にも対応することで、電話回線のIP化にともなうお客さまの導入も可能になります。
背景
近年、IoT*2やソーシャルメディアの普及により、企業が取り扱う情報量は増加する傾向にあります。コールセンターにおいても、より大量の情報(ビッグデータ)を収集・解析し業務改善に活用することが進んでいます。また、将来的な人工知能の活用を視野に入れた業務の自動化支援など、コールセンターシステムに求められる機能がより高度かつ複雑化の傾向にあります。
また一方で、ビジネスフォンを使用している10席~20席程度の小規模コールセンターの多くは、電話応対業務だけでなく、営業やバックオフィスなど他の業務と兼任していることが現状です。そのため、電話応対を専業としていることを想定した従来のコールセンターシステムを導入するには、専任のオペレーターを配置するなど、運用を変更しなければならないことが負担となっていました。
NTTデータ先端技術では、このように多様化するコールセンターのニーズと、小規模コールセンターの現状をふまえ、コールセンター業務において求められるより高度な統計情報の提供と、小規模コールセンターがシステムを導入する際の運用変更による負担軽減を目的とし、中小規模向けIP-PBX、astimaCCEのリニューアルをおこない、astima2.0として本日より販売、2016年1月より提供を開始します。
図1 astima2.0機能の概要
astima2.0の特長
特長1 Visual Pickup(ViP)機能(特許出願中:特願2015-183121)を追加
新たに、複数の着信情報をオペレーターの画面に一覧表示するVisual Pickup(ViP)機能を追加しました。
あらかじめACD*3で設定されたルールに従って自動的に着信が振り分けられる従来のコールセンターシステムの機能に加えて、電話応対前に、顧客名や前回応対したオペレーター名などの情報を確認し、各オペレーターが着信を選択できるようになり、サポートセンターや生損保業など、顧客ごとに継続して特定の担当者が応対する必要のあるコールセンターに最適です。
また、 現場のオペレーターがお互いに一覧を見てコミュニケーションを取りながら適切な着信に対応することができるため、電話応対業務を専業とせずに営業やバックオフィスなどと兼任している小規模コールセンターにおいても、現状のビジネスフォンを使用した業務運用に近い形でコールセンターシステムを導入することが可能になります。
特長2 ACD機能と統計機能を強化
従来、コールセンター業務の高度な統計・分析を行う際は、高価なシステムを使用する必要があったため、10席~50席程度の中小規模コールセンターにおいてはコストの面でシステムの導入が難しく、課題となっていました。
astima2.0では、ACDおよび統計機能の強化により、オペレーターと接続する前に電話を切ってしまったお客さまの情報(放棄呼)をより詳細に取得できるようになるなど、コールセンター運営に求められるより高度な統計・分析情報の出力を安価に実現することが可能になります。
特長3 Arcstar IP Voiceに対応
NTTデータ先端技術では、CTI*4、FAX、コールセンター製品を『VOISTAGE*5』ブランドとして提供してまいりました。近年課題となっている固定電話網のIP化、いわゆるPSTNのマイグレーション*6に関する取り組みの一環として、このたび、NTTコミュニケーションズが提供するIP電話サービス「Arcstar IP Voice」を、astima2.0の対応回線として追加しました。今後は、ほかのアナログ・ISDN回線対応製品へも展開していくことを予定しています。
NTTコミュニケーションズが提供する多彩なサービス上での高品質IP電話サービス「Arcstar IP Voice」の詳細につきましては、下記をご参照ください。
- 「Arcstar IP Voice」:
https://www.ntt.com/business/services/voice-video/voip/ipvoice.html
販売予定価格
標準価格:10席モデル 370万円より
今後について
NTTデータ先端技術では、astima2.0について、2018年度末までに5億円の販売を目指します。
なお、本製品のデモンストレーションモデルを2015年11月12日~13日に池袋サンシャインシティで開催される「コールセンター/CRMデモ&カンファレンス2015in東京」にて展示いたします。(ブース番号:2D-27)
イベントの詳細につきましては、下記をご参照ください。
- 「コールセンター/CRMデモ&カンファレンス2015in東京」:
http://www.callcenter-japan.com/tokyo/
- *1 Intenet Protocol Private Branch eXchangeの略で、IPネットワーク内で、IP電話端末の回線交換を行う装置およびソフトウェアのこと。
- *2 Internet of Thingsの略で、機械同士などあらゆるモノがインターネットにつながることによる革新を指す。
- *3 Automatic Call Distributionの略で、コールセンターなどで、電話の着信をオペレーターに適切に分配する機能や装置のこと。
- *4 Computer Telephony Integrationの略で、電話やFAXをコンピューターシステムに統合する技術のこと。
- *5 VOISTAGEは、NTTデータ先端技術がこれからのCTI/CRM市場に向け提案する、新しいコンセプトを持った戦略ブランドのこと。
ハード・ソフトの一体開発と国内生産による信頼のサポート、強力な販売ネットワークは、すでに数多くの導入実績と高い評価を得ています。 - *6 NTT東日本/西日本(NTT東西)が2010年11月2日に発表した、PSTN(Public Switched Telephone Network)からIPへの移行計画を指す。 PSTNは一般加入電話サービスなどを提供するための電話網のこと。
- *astima、VOISTAGEは、NTTデータ先端技術株式会社の登録商標です。
- *その他の商品名、会社名、団体名は、各社の商標または登録商標です。
本件に関するお問い合わせ先
報道関係のお問い合わせ先
NTTデータ先端技術株式会社
営業推進部 営業推進担当 広報チーム
大西
Tel:03-5843-6860
製品・サービスに関するお問い合わせ先
NTTデータ先端技術株式会社
ソリューション事業部 パッケージソリューションビジネスユニット
小谷、中林
Tel:03-5843-6848