【ニュースリリース】高度化するサイバー犯罪捜査技術向上に協力
~10年連続、警視庁サイバーセキュリティに対応する捜査員を受け入れ~
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ニュースリリース - 2017.03.30
NTTデータ先端技術株式会社(本社:東京都中央区、代表取締役社長:三宅 功、以下、NTTデータ先端技術)は、警視庁のサイバー犯罪捜査に関する技術向上支援を目的に、今年度も4月1日より警視庁職員を当社セキュリティ事業部に受け入れ、サイバー犯罪への対応に必要な能力を持つ人材の育成に協力します。
とくに、最新の情報セキュリティ技術やその動向について、セキュリティ診断業務およびインシデントレスポンス業務に従事しながらサイバーセキュリティに対する育成を支援し、警視庁におけるサイバー犯罪捜査の技術向上に協力していきます。
背景(概要)
昨今のサイバー犯罪では、巧妙かつ常に変化を続けるマルウェアを利用した金融機関での不正送金や、最新の脆弱性※1を狙った攻撃による情報窃取など、巧妙化だけでなく技術や情報の更新が早くなっており、対応する側でも新しい技術や情報のキャッチアップを続ける必要性が高まっています。
また、企業を標的とした各種攻撃の手法もますます多様化・複雑化しており、警察における犯罪調査においてもその事実把握、手段や経緯の調査のためには、脆弱性やデジタル・フォレンジック※2、マルウェア※3解析など高度な専門的知識が求められています。
サイバー犯罪捜査への協力について
NTTデータ先端技術では、これまで、各種セキュリティ監査サービスやセキュリティ診断サービスによる安全な組織やシステムを実現するためのサポート、SIEM※4やSOC※5構築を含むエンタープライズ向けの各種セキュリティソリューション、IDS/IPS※6やUTM※7などセキュリティ機器の運用・監視サービスによるシステムの防護、インシデント発生時の対応サービスなどを提供してきました。
2011年7月からはCSIRT※8チームを立ち上げ、社内のセキュリティインシデント対応のほか、お客さまへのインシデントレスポンスサービス※9の提供や、社外へのセキュリティ関連情報発信、他社CSIRTチームとの情報交換などを通じ、安全な社会の実現に貢献すべく活動を行っています。
NTTデータ先端技術では2008年(旧NTTデータ・セキュリティ株式会社)より毎年継続して警視庁職員の企業研修を受け入れており、現場での最新の技術や動向を知り、さらには実践ができる人材の育成を支援することで、警視庁のサイバー犯罪捜査活動体制の拡充に協力しています。
受け入れ期間
2017年4月1日から警視庁職員2名を1年間受け入れます。
研修後の任務
研修終了後は、警視庁にてサイバーセキュリティ関連部署の中核として活躍しています。
- *1 : 脆弱性(ぜいじゃくせい)とは、情報機器およびソフトウエア上で発生した情報セキュリティ上の欠陥のことを言います。
脆弱性が残された状態でコンピューターを利用していると、情報窃取や侵入などの不正アクセスに利用されたり、ウイルスに感染したりする危険性があります。 - *2 : デジタル・フォレンジックとはデジタル鑑識とも呼ばれ、コンピューターに関する犯罪などが発生した際にパソコン、ネットワーク機器などから犯罪、不正行為の痕跡・証拠を見つけ出す技術・手段の総称です。
- *3 : マルウェアとは悪意のあるソフトウエアや悪質なコードの総称で、コンピュータウイルスなども含まれます。これを様々な手法を用いて解析することで、コンピューターやネットワーク上で行った行為を明らかにし、その意図や被害範囲、犯人の推定を行います。
- *4 : サーバーやネットワーク機器、セキュリティ関連機器、各種アプリケーションから集められたログ情報に基づいて、異常があった場合に管理者に通知する仕組み。
- *5 : ファイアウォールや侵入検知システム(IDS)といったセキュリティ機器、 ネットワーク機器や端末のログなどを定常的に監視し、発生した事象を分析して、脅威となるインシデントの発見や特定、連絡を行う役割。
- *6 : システムやネットワークに対する外部からの不正行為を検出するシステム。
- *7 : ファイアウォールのほか、Webフィルタリング、アンチスパムなど複数のセキュリティ機能を一つに統合したもの。
- *8 : コンピューターセキュリティにかかるインシデントに対処するための組織の総称。
- *9 : 情報セキュリティ事故発生時に発生状況・原因の調査、対策計画策定アドバイスなどをおこない被害の極小化を支援するサービス。
- *その他の商品名、会社名、団体名は、各社の商標または登録商標です。
本件に関するお問い合わせ先
報道関係のお問い合わせ先
NTTデータ先端技術株式会社
営業推進部 営業推進担当 広報グループ
齋藤
Tel:03-5843-6860
製品・サービスに関するお問い合わせ先
NTTデータ先端技術株式会社
セキュリティ事業部 インシデントレスポンス担当
植草
Tel:03-5859-5427
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