【ニュースリリース】クラウドへのアカウント連携ソフトウエア「VANADIS Cloud Connector」を提供開始

~オンプレミスの各種情報を一括でクラウドサービスへ柔軟に連携、複雑化するDX時代のアカウント管理を支援~


ニュースリリース - 2020.06.30

NTTデータ先端技術株式会社(以下:NTTデータ先端技術)は2020年6月30日より、クラウドサービスへアカウント情報を同期する「VANADIS Cloud Connector(読み:バナディス・クラウドコネクター)」の提供を開始します。
「VANADIS Cloud Connector」はオンプレミスで使用しているユーザーのアカウント情報を、各種クラウドサービスへ柔軟に連携できる製品です。本務や兼務といった情報の設定をはじめ、複数のメールアドレスを持つアカウントでサービスごとに各アドレスの割り振りが可能なほか、情報に変更が入った場合の同期や、現在使われていないアカウントの削除等、オンプレミスのさまざまなアカウント情報を、クラウドサービスへ統一的かつ柔軟に連携することができます。これにより、複数のクラウドサービス利用時にも、サービスごとにアカウント情報を変更することなく細やかな情報管理を一元的に実施でき、運用にかかるコスト削減と利便性向上を実現します。
NTTデータ先端技術は今後、「VANADIS Cloud Connector」の連携プロトコルを拡充し、さらに多くの連携先サービスに柔軟に対応していくことで、ID管理の側面からお客さまのクラウドサービス活用を支援していきます。

背景

昨今、システム構築の迅速さ、可用性、利便性の観点から企業のクラウド活用の動きは急速に加速しています。それに伴って、イントラネット内に構築されたさまざまなオンプレミスのアカウント情報をどのようにクラウドサービスへ移行するかが企業にとっての大きな課題となっています。
企業内のアカウント情報は組織の体制によって、本務兼務、複数グループに所属、複数メールアドレス、使用されていないアカウントなどがあり複雑です。クラウドサービスを活用する際に、これらのアカウント情報を実態に即した形で連携できないと、運用面コストの肥大化や利便性の低下を招きます。

NTTデータ先端技術は、従来から、企業内のIDを統合的に管理する「VANADIS Identity Manager」と、一つのIDで複数のサービスへシングルサインオンを実現する「VANADIS Securejoin」を提供してきました。
今回はこれらのラインナップに加えて、クラウドサービス活用に関する課題を解決するべく、「VANADIS Cloud Connector」を開発し、6月30日より提供開始することとしました。

図:「VANADIS Cloud Connector」の概要

「VANADIS Cloud Connector」の概要と特長

「VANADIS Cloud Connector」は、オンプレミスで使用しているアカウント情報をクラウドサービスへ連携可能な製品です。兼務や異動といったユーザーの属性、権限の変更や、複数アドレスを持つアカウント情報等を、利用するクラウドサービスごとに柔軟に連携することができます。

また、従来から提供しているオンプレミスID管理システム「VANADIS Identity Manager」はLDAP*2やデータベース等で管理されている複数のアカウント情報の一元管理ができるため、これを併せて活用するとオンプレミスID/クラウドサービスID双方のアカウント情報の一元管理が可能になります。加えて、各種業務サーバーへひとつのIDでシングルサイオンが可能な「VANADIS Securejoin」を併せて導入した場合は、オンプレミス/クラウドの各システム/サービスをひとつのIDでログインすることができるため、情報システム部門のみならず、各システムのユーザーにとっての利便性向上を実現します。

オンプレミスからクラウドサービスへ、柔軟なアカウント情報の連携が可能

一般的なID連携の製品は、ある程度の決められた条件でしかリソースを連携することしかできませんが、「VANADIS Cloud Connector」は、非常に柔軟なルール設定によって連携元リソースと連携先サービスの情報の紐づけをコントロールできます。例えば、本務や兼務といった概念、複数のメールアドレスを持つアカウントでサービスごとにどのアドレスを連携させるか、複数のグループに所属しているアカウント、これらの体制や情報に変化があった際の同期、さらには使われていないアカウントを削除する等の柔軟な調整が可能です。

これにより、組織の実態に即した形で情報を最新化したうえ、各種クラウドサービスを活用することができます。

SCIMに対応したクラウドサービスと一括連携

「VANADIS Cloud Connector」はクラウドサービスへ連携する際の標準的な規格(プロトコル)であるSCIMに対応しています。SCIMに対応しているサービスであれば、どのようなサービスでもアカウント情報を連携可能です。また、SCIM非対応のサービスに対しても、個別にプラグインを開発することで対応可能です。

連携サービス数やユーザー数は気にせずに使用可能

「VANADIS Cloud Connector」は、インストールしたサーバー台数に応じたライセンスになっています。そのため、連携対象のユーザー数や連携先のサービス数を気にすることなく使用できます。

今後について

NTTデータ先端技術は今後、「VANADIS Cloud Connector」の連携プロトコルを増やすことで、さらに多くの連携先サービスに柔軟に対応していきます。

  • *1:「SCIM」とはSystem for Cross-domain Identity Managerの略で、ITドメイン、あるいはITシステム間でユーザーIT情報交換をするための規格のことを指します。
  • *2:「LDAP」とはLightweight Directory Access Protocolの略で、ネットワーク機器やユーザーなどの情報を管理するディレクトリサービスへ接続するための規格を指します。
  • *「VANADIS」は日本国内におけるNTTデータ先端技術株式会社の登録商標です。
  • *その他の商品名、会社名、団体名は、各社の商標または登録商標です。

本件に関するお問い合わせ先

報道関係のお問い合わせ先

NTTデータ先端技術株式会社

営業統括本部
営業企画推進部
企画担当
小松、和田、甘田(かんだ)
Tel:03-5843-6860

製品・サービスに関するお問い合わせ先

NTTデータ先端技術株式会社

セキュリティ事業本部
事業推進部
営業担当
Tel:03-5859-5422
E-Mail: