
NTTデータ先端技術代表取締役社長 藤原 遠が「国際CIO学会 NPO法人化10周年記念講演会」に登壇
2025年3月14日(金)に早稲田大学小野記念講堂で開催された「国際CIO学会 NPO法人化10周年記念講演会」にて行われたパネル討論に、当社代表取締役社長の藤原 遠が登壇しました。
NPO法人国際CIO学会は、情報社会の現象や原因、影響といった一連の過程や、社会的・技術的な関係、制度等を研究対象とする学問を確立し、学問的リソースと実証的ケーススタディを融合させたグローバルスタンダードのICTリーダー人材を育成することを目的としています。
本講演会は、国際CIO学会のNPO法人化10周年を記念して行われ、官民から様々な論客が登壇しました。
基調講演では総務省 総務審議官 今野 拓郎氏が、「政府のグローバルAI・DX戦略」について講演し、その後、「AI官民利活用」と「DX+AX時代」をテーマにそれぞれパネル討論が行われました。
藤原は、第2部「DX+AX時代」のパネル討論にパネリストの一人として登壇し、これまでのAIの進化の流れから、昨今の生成AIによる自動運転技術の進歩、AIエージェントの台頭について、具体的な事例を交えながら述べました。
自動運転AIモデル開発の効率化事例では、「最も実用化が進んでいる推論強化により、エッジケースや極端な状況を生成AIが補完し、実データと生成データを組み合わせることで、大量かつ質の高いシナリオを生成している。また、自律学習を通じて、実走行テストのリスクや負荷を大幅に軽減し、開発期間の短縮やコスト削減にも大きく貢献している」と話しました。
AIエージェントによる業務支援については、「業務の効率化、クリエイティビティを向上させるAXとして企業の活動に取り込む1つの形になる」と、2025年ビジネスへのAI活用の方向性について示しました。
また、民間の立場からDX+AXについて見えてきた課題を問われた際に、ガバナンスと人材の2つを提起しました。
ガバナンスにおいては、「生成AIを活用する場合に必ず出てくる、出力の正確性、権利侵害、情報漏洩のリスクなどについて、使う側が理解して対応することが必要。企業等でAIのガバナンスを利かせるためには、組織単位でリスクを洗い出し、AI活用ガイドラインを作成し、そのガイドラインに基づいてAI活用したプロジェクトが運用されているかをチェックする。また、専門組織を作りAI利用者の教育を行うことが必要である」と話しました。人材については、AI人材育成の重要性を説き、NTTデータグループで取り組んでいる四階層のBelt制による育成プログラムなどを紹介しました。
当社では、生成AIのポテンシャルを最大限活用するため、高度な利用環境の構築、外部の有識者を招いた技術交流会などを通して、優秀なAI人材の育成に注力しています。
今後も、量、質の両面でAI人材を充実させ、お客様のビジネスに貢献します。
特別講演会概要
日時 | 2025年3月14日(金)13:15~16:15 |
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会場 | 早稲田大学小野記念講堂(27号館地下)(〒169-0071 東京都新宿区戸塚町1丁目103-18) |
主催 | NPO法人国際CIO学会 https://iac-japan.jp/ |
共催 | 早稲田大学電子政府・自治体研究所 |
後援 | 電気通信協会、情報通信ネットワーク産業協会 |
挨拶 | 小尾敏夫氏 早稲田大学名誉教授 国際CIO学会世界名誉会長(元国連ITU事務総長顧問) |
基調講演 | 政府のグローバルAI・DX戦略 総務省 総務審議官 今川拓郎氏(前総合通信基盤局長、官房長) |
パネル討論 | 第1部 AI官民活用 パネリスト: 須藤修氏 中央大学教授、東大名誉教授、OECD AI専門委員 梶村啓吾氏 エクシオグループ副社長(前NTTコミュニケーションズ副社長) 桑原義幸氏 NECエグゼクティブ・ストラテジスト(前広島県CIO) モデレーター: 岩﨑尚子氏 早稲田大学電子政府・自治体研究所教授、国際CIO学会理事長、総務省及びデジタル庁各審議会等委員 第2部 DX+AX時代 パネリスト: 吉田眞人氏 (一財)全国地域情報化推進協会理事長 加藤恭子氏 全日本空輸 執行役員 グループCIOデジタル変革室長 藤原遠 NTTデータグループ顧問、NTTデータ先端技術社長、NTTデータMSE社長(前NTTデータ副社長) モデレーター: 水越尚子氏 レフトライト国際法律事務所弁護士、国際CIO学会副理事長 |