< 日経クロステック EXPO 2022 講演レポート > エンタープライズシステムにおけるITサービスマネジメント最前線
開催2日目には、NTTデータ先端技術 経営企画部テクノロジーパートナーアライアンス推進室 担当部長 齋藤航平が、「エンタープライズシステムにおけるITサービスマネジメント最前線」と題して講演を行い、最新のITサービスマネジメントシステム導入によるIT運用・保守領域の課題解決について紹介しました。
DX推進のカギとなるITサービスマネジメントの高度化
冒頭、ITシステム運用・保守を取り巻く現状と課題に触れ、日本情報システム・ユーザー協会の「企業IT動向調査報告書2022」の結果から、IT投資で解決したい中長期的な経営課題として「ビジネスモデルの変革」が上位に挙がる一方、IT運用・保守領域である「IT開発・運用のコスト削減」は10位と優先度が低い現状について紹介しました。しかし昨今では、ビジネスモデルの変革を支えるIT基盤の構築とともに、セキュリティ対策・管理の強化が同時に求められ、また、運用・保守の負担は軽減したいという要望も強く、ITサービスマネジメントの高度化が急がれています。
既存サービスと「ServiceNow」を組み合わせた独自ソリューションを提供
こうした課題を踏まえて、NTTデータのグループ会社として20年以上にわたりミッションクリティカル基盤の導入・運用・保守を支援してきた実績から、デジタルワークフローの実現をとおして、あらゆる分野で優れた体験を提供するプラットフォーム「ServiceNow」を活用したITサービスマネジメントの高度化に向けたベストプラクティスを紹介しました。NTTデータ先端技術では、デジタルワークフローを実現するServiceNow製品のうち、 IT Service Management/IT Operations Management/Security Operations等を既存サービスと組み合わせて提供することで、エンタープライズシステムにおいても価値を最大化します。
「統合運用管理Hinemos連携」は、「Hinemos」で収集したITサービスの構成情報を「ServiceNow」の構成管理データベース(CMDB)と同期させ一元管理し、それに加えて、「Hinemos」の監視やジョブ管理のイベントを「ServiceNow」のインシデントとして自動起票します。
「構成情報活用サービス」は、クラウド・オンプレミス・ハイブリッドクラウドなど様々なシステムのOS・ミドル・アプリケーション情報の活用を提案するサービスです。
活用例)構成情報を自動収集し、変更を検知、サーバーの脆弱性を影響度別(高・中・低の3段階)に整理して構成情報にマッピング表示することで、セキュリティリスクを可視化します。
「IT資産管理サービス」は、PCの資産管理作業・申請フローを「ServiceNow」で構築することで、定期的なIT資産の棚卸を効率化します。
「セキュリティ管理 - 脆弱性管理・運用自動化」は、Tenable社の「Teanble.io」と「ServiceNow」を組み合わせることで、脆弱性のスキャン・評価・可視化・対処までを自動化し、平時の脆弱性管理を効率化します。
また、「ServiceNow」と自治体専用総合行政ネットワークをセキュアに繋ぐクラウドアクセスサービスである両備システムズ社の「R-Cloud Proxy for ServiceNow」に関する導入支援も行っています。
セッションでは時間の関係で口頭のみで紹介していましたが、NTTコミュニケーションズ社が 提供するServiceNow専用のVPN 接続サービスの提供、導入支援も行っています。
NTTデータ先端技術では、既存サービスと「ServiceNow」を組み合わせた独自ソリューションの提供を通じて、ITサービスマネジメントの高度化による企業のDX推進を支援します。
講演アーカイブ配信中
日経クロステック EXPO 2022では、10月22日~11月6日までアーカイブ配信を実施しています。ぜひご視聴ください。
エンタープライズシステムにおけるITサービスマネジメント最前線
https://events.nikkeibp.co.jp/xtech/2022/atcl/seminar/00016/