データレプリケーション(Oracle GoldenGate)
Oracle GoldenGateとは
Oracle GoldenGateは、世界中で4,000以上もの導入実績を持つ、データレプリケーションのための製品です。データベースのログから変更データを抽出(Change Data Capture)することで、既存システムへの影響は最小限で、柔軟性と拡張性を備えたリアルタイムなレプリケーション環境を実現します。
Oracle GoldenGateの機能
主な機能
- ターゲットサイトの表を準備するための初期データロード機能
- ソースサイトの変更を伝播するデータレプリケーション機能
- データ変換、マッピング、フィルタリング機能
- ソースサイトでのスキーマ変更を伝播するためのDDL同期機能
- GoldenGateの動作状況を監視するためのモニタリング機能
動作プロセス
REDOログファイルから変更情報を取得(Capture)し、転送用のTrailファイル形式に変換し転送(Data Pump)する。圧縮して送付することも可能なため、転送データのサイズは非常に小さくなる。そして、ターゲットDB側で、Trailファイルから変更情報を読みSQLに変換してDBに適用(Replicat)する。この方式によってDBに負荷をかけることなく、高速なデータ転送が可能となる。
Oracle GoldenGate活用によるメリット
- ゼロ・ダウンタイムでの移行やバージョンアップを実現
- データベースやハードウェアの移行をゼロ・ダウンタイムで実施できます。また、ソースとターゲットサイトのOSやデータベースのバージョンが異なるシステムでも対応可能です。
- 低コストで災害対策やデータ保護を実現~事業継続性の向上~
- ストレージのミラーリング機能の代わりに利用することで、デザスタリカバリ環境のためのコスト を 抑えることができます。 また、トランザクション単位で変更をデータ伝搬することで、回線コストも抑えることができます。
- データの統合や負荷分散が可能
- 業務ごとに分散したデータをリアルタイムに統合できます。また、逆にデータを分散することで、 システムのパフォーマンス向上や安定稼働のための負荷分散環境も構築できます。
- リアルタイムBIへの活用が可能
- ほぼリアルタイムにデータベースを複製できるため、BI用の読み取り専用データベースを追加することも容易です。また、データレプリケーション機能により、まさに今の状況を分析できるリアルタイムBIが実現できます。
Oracle GoldenGateを活用したノンストップデータベース移行
IBMの仮想ストレージ(Storwize V7000)と最新のOracleテクノロジー
(GoldenGate)を組み合わせたノンストップデータベース移行をご提案します
導入効果
- システムダウンタイムを最小限に抑えた移行を実現
- 稼働中の本番システムへの負荷を軽減した移行を実現
- 既存リソースの再利用が可能となる移行を実現